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黒き死神が笑う日  作者: 神通百力


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バトルトーナメント

 俺は友人の百花繚乱ひゃっかりょうらんに誘われて『バトルトーナメント』なるものに参加することになった。

『私一人じゃ寂しいから風月ふうげつも参加してよ』

 と誘われて参加を決意したのだ。

 武闘家の間では有名な大会『バトルトーナメント』は明日、開催される。今日は明日に備えて早めに寝てコンディションを整えることにする。

 ではおやすみ。


 ☆☆


 翌日、開催場所に向かった。

「風月、こっちだよ」

 繚乱が声をかけてきた。

「よう、結構人いるんだな」

「そうだね。私もビックリしちゃった。さあ、エントリーしよう」

 俺たちはエントリーした。

 始まるまではまだ時間があるので、その辺をぶらついて時間を潰すことにした。


 ☆☆

 

「ただいまより、バトルトーナメントを開始します!」

 司会が始まりを告げた。

「まずは第一回戦。花鳥かちょう風月VS豪華絢爛ごうかけんらんだ! 両者ステージに上がって」

 俺はステージに上がる。その際に繚乱から頑張ってと言われた。俺のモチベーションが百上がった。

「何だ。こんなガキがおれの相手かよ。楽勝だな」

 目前の大男がそんなことを言った。

「それでは一回戦始め!」

 大男が馬鹿正直に真正面から襲いかかってくる。俺は身体をほんの少し横にずらして左足を伸ばす。大男は足に引っかかって、その勢いのまま派手に転ぶ。

「ぐ! う~」

 大男は転ぶ際に頭を打ったらしく気絶していた。弱いな。

「勝者、花鳥風月!」

 俺はステージを降りる。

 繚乱が拍手していた。照れるな。

「続いて第二回戦は百花繚乱VS一石二鳥いっせきにちょうだ! 両者ステージに上がって」

「行ってくるね。よし、頑張るぞ」

 繚乱は俺にそう言ってステージへと上がる。

「可愛らしいお嬢さんが相手か。お手合わせ願う」

 さっきの奴に比べると小柄だ。

「第二回戦始め!」

 両者動かない。相手の隙を窺ってるみたいだ。

「ほう!」

 小柄な奴が先に動いた。手に持った薙刀と思われる武器を突き出す。

「ふう~」

 繚乱は小さく息を吸い、右足を軸に身体を左方向に回転させた。薙刀と思われる武器を避けて、左手で武器を掴み、回転の勢いを利用して放り投げる。相手は場外に吹っ飛んでいった。

「勝者、百花繚乱!」

 繚乱はステージを降りる。

 繚乱は目前に来て、片手を挙げた。俺も片手を上げてハイタッチした。

 その後も俺たちは勝ち続け、遂に最後のバトルとなった。

「最終決戦は花鳥風月VS百花繚乱だ! 両者ステージに上がって」

 俺と繚乱は同時にステージに上がる。

「風月、私が勝ったら結婚して」

「では、俺が勝ったら一日言うことを聞け」

 俺と繚乱は見つめあう。おお~すげえ照れる。

「最終決戦始め!」

 俺は突き進み、右拳を突き出す。繚乱はそれを右手(俺から見て)で受け止め、左手(俺から見て)を突き出す。それを俺は左手で受け止める。

「すう~」

 繚乱は小さく息を吸って、顔を引き締める。

 俺は頭突きをしようとして、頭を突き出す。が、出来なかった。突如、下半身に激痛を感じたからだ。

「ふぬお~!」

 頭を下げると繚乱の足が男の急所にヒットしているのが見えた。俺は激痛に耐えかねて跪いてしまった。

「そこって急所なんだよね? そんなに痛いの?」

 繚乱は不思議そうに問いかける。

「女のてめえには分からねえよ。この痛さが」

 痛みが辛うじてましになったのでゆっくりと起き上がる。

「てめえにも痛みを味わせてやる」

 俺は少しだけ後ろに下がり、身体を思いっきり反らせ足を突き上げて、あごにサマーソルトを食らわせる。

「うぐ!」

 繚乱はよろめいて、あごに手を添える。口元から血が出てるところを見ると舌をかんだのかもしれない。

「し、舌かんだ。痛い。風月なんて大嫌い!」

「え?」

 俺はショックを受けて跪いて両手を地面につける。俺はもう立ち直れないかもしれない。すると、突然影が俺を覆う。ん? 何だ?

「冗談。大好きだよ風月」

 嬉しくなって顔を上げるのとあごを蹴り飛ばされるのが同時だった。その攻撃によって、俺は場外へと飛ばされる。

「勝者、百花繚乱!」

 俺は呆然として繚乱を見つめる。

「バカだね、風月は。油断しちゃって。いつも言ってるじゃない。油断するなって」

 繚乱は不敵にほほ笑む。急に寒気を感じた。なぜだか繚乱を怖いと思ってしまって。

 繚乱が勝ったから、俺は繚乱と結婚することになる。

「どうしたの? ふ・う・げ・つ」

 繚乱の背中にセクシーポーズをしている鬼が見えて、俺は悲鳴を上げた。

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