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黒き死神が笑う日  作者: 神通百力


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合コンの果てに

 いつもと変わらぬ朝だった。この時の私は後に待ち受ける悲劇をまだ知らなかった……的な展開になればいいんだけど、まあ、ないよね。あったらあったで何か怖いし。現実は小説より奇なり? だっけと言うけど大概は日常だよね。

 さて、今日は待ちに待ってない合コン(これって何の略?)だけど、どんな格好していけばいいのかな? パーカーにジーンズはちょっと地味かな。まあ、いっか。

 家を出て待ち合わせのファミレスへと向かった。


 ☆☆


 ファミレスに到着してテーブルについた。

 まだ来てないみたい。

 五分後、私を除いた合コンメンバー到着。といっても女子は私を含めて二人、男子も二人。計四人。……少ない。

 まずは自己紹介をした。そして質問タイムに突入した。

「今まで女の子と付き合ったことある?」

 私は男子たちの顔を見ながら質問した。

「ない!」

 通路側にいた男子がなぜか自信満々に告げた。

「えっと、自信満々に言うことじゃないと思うんだけど」

 私は困ったように言った。

「そんな! じゃあ、この自信は一体どこに持っていけばいいんだ?」

 劇画チックな表情で驚く。……どういう原理?

「墓場までかな」

 私は首を傾げて言った。

「そこまでの道のりが長すぎる! 自信が継続しそうにない」

「自信を継続したまま墓場に行きたいんなら今すぐ自殺すればいいんじゃないかな」

 私はニコニコしながら言った。

「まさか自殺を薦められるとは思わなかったな」

「私も薦めることになるとは思わなかったよ」

「んじゃ。ちょっくら自殺してくる」

 ちょっくらジュース買ってくるみたいなニュアンスで自殺宣言をしてきた。

「冗談だから」

 私は少しばかり焦ってくい止めようとする。が、さっさと席を立ち、外へ出て行く。

 私は会話に取り残されていた二人とともに遅れて席を立って外に出た。そして見たものは通路側にいた男子がトラックに轢かれてバラバラになるところだった。 

 首が千切れ、両手も千切れ、両足も千切れて臓器という臓器が飛び出していた。


 ☆☆


 あの男子が死んで一ヶ月が経った今なお、男子がトラックに轢かれて死ぬ瞬間を夢で何度も見ている。目に焼きついて離れない。

 ああ、私は何であんな愚かな事を言ったんだろう、と悔やんでも悔やみきれない。

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