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黒き死神が笑う日  作者: 神通百力


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眼鱗病

 私は瞼を開き、体を起こした。なぜか視界がぼやけている。何度か目をこすったが、まったく視界が鮮明にならない。

 ぼやけた視界のまま、部屋を出て洗面台に向かった。何とはなしに鏡を見て私は驚愕した。緑色の何かが白目の部分に付着している。何だか鱗のように見える。

 私は怖くなり、近くの病院に駆け込んだ。精密検査の結果、『眼鱗病がんりんびょう』と診断された。徐々に眼球が鱗で覆われ、やがて失明する病気らしい。現代の医療技術では完治させることができず、症状を緩和させることもできないようだ。ここ最近、認知され始めた病気で、原因も治療法も分からないらしい。

 私はどんよりとした気分で病院を後にし、帰宅した。

 それからというもの、日を追うごとに見える範囲が狭まり、日常生活もままならなくなった。


 やがて私の世界は――完全に闇に閉ざされた。

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