135/262
アイドーム
私の目の前には目玉でいっぱいになった皿が置いてある。その辺を歩いていた老若男女を殺害して集めたものだ。集めた理由はインテリアとして使いたかったからだ。
まずは目玉が傷つかないように、ゆっくりと瓶に入れていく。それから水をそっと入れ、液体のりを加える。最後にラメを投入すれば、スノードームならぬ『アイドーム』の完成だ。
逆さまにして『アイドーム』を棚の上に飾る。目玉とラメがゆっくりと沈む。その様子に私はしばし見惚れる。なんて美しい光景なんだろうか。
余った目玉をしゃぶりながら、私は『アイドーム』を寝るのも忘れて朝まで眺め続けた。
感想頂けると幸いです。




