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罪と罰
私は毎日、毎日、繰り返し、繰り返し石を積み続けている。
この行為は罪を犯した私に与えられた罰だ。
数週間前のあの日、私は姉を殺した。
ナイフで体中を抉り、切り刻んだ。
床に大量の血の海ができた。
眼をくり貫き、口内に入れてガリガリと咀嚼した。姉の眼はとても美味しかった。
耳を切って咀嚼した。
舌を切って咀嚼した。
全ての指を切った後、しゃぶって咀嚼した。
皮膚を剥いだ。大量の血が流れるのを眺めながら、咀嚼した。
頭をガリガリと咀嚼した。大量の血が流れた。
身体を咀嚼した。血が流れた。
足を咀嚼した。大量の血が流れた。
大量の血をあえぎ声を発しながら吸った。
頬が赤くなった。変態だな、私は。
姉さん、大好き愛してる。
故に殺した。
私だけのものになってほしいから殺した。
これで私は姉さんと一体になれたかな。
現在、私は罪を犯した罰として石を積んでいる。
手の皮が剥け、血が出ても私は石を積み続ける。
永遠に。
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