Runaway of the testing machine
『試験機の暴走』
ランアウェイ オブザ テスティングマシン
「はっ!!」
目を開けるとオレンジ色の空が見えた
「いつつ・・・ってどこだここ?」
『落ち着きなよ』
・・・あぁ。亜紀に負けたのか
『とりあえず帰ろう?』
あぁ
1-1教室
この教室ともそろそろお別れか
『あと一週間?』
結構あるんだな
夕日が差し込む教室で一人しみじみ感傷に浸る
『ねぇ、出してくれない?』
ん?あぁ
「アトリビュート、エクストラクト」
「んっ~!久々の外だぁ・・・」
「1ヶ月・・・いや2ヶ月ぶりか?」
ウルフ&小春の2回戦の時だったよな
「もうそんなに経つのかぁ・・・。」
「で?出たかった理由は?」
「ん?・・・それは」
言いにくい事なのか?
「私と、本気で戦って」
・・・はぁ?
「何で?」
「多分朝の負けは、来夏が弱くなってるせいだと思う」
俺が・・・弱く?
「弱体化なんてしてるはずがないだろう?」
「何日、戦闘してなかった?」
「・・・・・・。」
「影と戦闘したとき、自分で言ったよね?」
『平和ボケしたか・・?俺の力』
「・・・!!!」
「今の来夏にメシアのことを教えるなっていった、霧花のわけがわかったよ」
『今の来夏はメシアの力を使っても昔の戦闘力以上は出せない』
「そう・・・か、それで戦えってわけか」
「あの時の亜紀、3割しか出してなかったと思う」
あれで3割か・・・
「それに顔もなんだか寂しそうだった」
「寂しそう・・・か。それだけ弱体化したんだな、俺」
「戦って・・・くれるかな?」
戦うしかないよな、平和ボケ野郎
「ああ、こっちからおねがいしたいとk―」
教室の窓からGMが飛び込んでくる
「何だ!?」
損傷がひどいな
「アトリビュート!スライム!!」
即効で治療を始める
「戻ったほうがいいかな?」
「いや、むしろ好都合だ」
護衛しながらの方が力出るだろうしな
「おい、どうしたんだ」
「G・・・Mが、暴走・・・を」
暴走?
教室の扉が勢いよく開く
「大丈夫か!!」
「ん?ウルフ! 暴走ってどういうことだ?」
「来夏!?・・・いや、むしろ都合がいいか」
一瞬何か考え込むような感じだったが
「小春が乗った試験機が暴走してな、GM部隊が全滅しそうなんだ」
「わぁーお」
「なるほどな、とりあえずこの兵士は大丈夫だ。小春の場所は?」
「グラウンドだ」
なんで学校で試験機使おうとするかなぁ・・・。
小春のGM装備の強さは来夏ぐらいです
それが試作機で暴走とか考えたくないですね
いや、実際に起こってるわけなんですけども




