Identity of the ruler of dimension
『次元の支配者の正体』
アンデンティティ オブザ ルーラーオブディメンション
?「は、はははは!!!いいねぇ~半分くらい持っていかれた気がするよぉ」
やっぱりか
?「おいで・・・愛しの刀」
イレギュラーから黒い闇があふれ出す
『こっからはいけるよね・・・?』
ああ、ありがとよ。さぁやるぞ相棒
『出し惜しみは駄目だよ?』
わかってるさ
俺「行くぞ・・・グレイガ!!!」
?「いくよ・・・ナイン」
こっからは小細工なしの剣劇か?
?「この刀を抜かせたのは君で二人目だよ」
どうせ一人目は亜紀だろうな
?「でも一人目は無残に散って行ったよ」
・・・負けた?
?「でもね、君なら・・・・私を倒せるんじゃないかって、思うんだよね」
俺「過大評価をありがとう」
?「ふふっ。手加減はしてあげられないよ?」
俺「俺も出来そうにないんでな」
?「お相子というわけだ・・いいね、大好きだよ」
フィールドが綺麗になっていく
?「最後の場所にこんな汚い場所はいやだよね?」
花園・・・?いやお花畑とか草原の方が近いな
?「さ、始めようよ」
俺「ああ!!」
刀を握る力が強くなる
?「手加減は無いって言ったよ?」
俺「俺も言ったぞ?」
二人とも動いていないが一回刀を交えた
居合い・・と言う奴だ
俺「居合いとはな、どこぞのラストみたいだ」
?「ふふっ、そうだね」
風が吹く 2撃目
ここからがスタートだ
居合いでもう一度刀を交えた瞬間同時に飛びのく
俺「はぁ!!」
?「お、早いね。私じゃないと受け止めきれないよ」
俺「随分自惚れてるな!!」
刀を乱暴に扱うのは気が引けるが仕方ない
高速で打ち込む
?「でも同じ動きが多いね」
気づいてるのか?いやまさかな
?「ほら、こことかね」
来た!
俺「気づいてないとは思わなかったよ」
?「!?」
初めて驚いた顔を見た
俺「一撃目、いただき」
相手は俺の動きを覚えて反撃をしてくる
それを知っていればどうやって反撃に出るのかがわかる
つまりは攻撃を与えられる
?「すごいね。でも甘いかなぁ」
俺「っ!!」
受け止めきる
?「あ、やっぱり防がれちゃうか」
まさか油断したとこを居合いとは
突きくらいだと思ってたのに、反応し切れなかったらどうしようかと
一旦離れる
?「斬撃ってね、離れていても届くものなんだよ?」
一度食らったことのある攻撃 確か・・・空が使っていた
『空間斬撃』 だったはずだ
なら対処法は一つか
俺「やられる前に・・・」
?「ブレード」
俺「やるまでだ!!!」
?「すらっ!?」
走って後ろに回りこむ
案外簡単にいけるんだな
驚いて詠唱止まってるし
俺「2撃目だ」
居合い
?「君は容赦が無いね。こんな柔肌を本気で斬るなんて」
俺「手加減は?」
?「しないんだよね」
そこからまた高速での打ち合いになる
?「ねぇ」
俺「なんだよ?」
手加減なしのせいで腕が痛い
?「最後は居合いで決めようか」
俺「おもしれぇ!」
力を込めて弾きにかかる
が、それは相手も同じ。同時に負荷がかかる
そしてそれを合図に飛びのく
そこから居合いのフォーム
?「そういえば何で君は居合いを使えるんだい?」
俺「何故・・?決まってる」
「こいつが教えてくれてるからさ!!!!」
?「なるほどね~」
葉っぱが飛んでくる それも大量に
多分何らかの策なんだろうが・・・
俺「これはなんだ?」
?「本気か確かめたくてね」
俺たちの間を通った葉っぱは全て塵になる
?「うん。じゃぁこれで」
殺気。ここで決めるのか
俺「終わりだ」
目を閉じる。居合いは目を閉じてもできるからな
殺気があるなら尚更だ
動く 僅かな感触 だがこれで
決まった
?「やっぱり君は強いね・・・さすが私の力がある子だ」
俺「・・・・は?」
?「ふふっ・・・。げほっ」
俺「おい?」
?「これを・・・勝利を手にした・・・君に」
ナインを受け取る
俺「待てよ、俺がなんだって?」
?「君はね・・・私の力で、死神に・・・・」
『・・・・・・』
おい麗花・・・?
俺「なんだよ。何もわからねぇよ」
?「それでいいんだよ・・・来夏」
俺「っ!!!!」
眩しい笑顔のせいで涙腺が・・・。
俺「わかったよ・・・。それでいいんだな」
この人の名前・・・わかったよ
俺「馬鹿野郎が・・・どこいってんだよ」
?「ちょっと旅をするつもりがね・・?」
姉貴・・・帰ってこない思ったら
俺「死んでんじゃねぇよ・・。」
しかも成長してるせいでわからなかったじゃねーか・・・。
姉「ふふっ。でも最後に君に会えて良かったかな?」
俺「うるせぇ厨2野郎・・・。」
姉「厨2って言われてもねぇ・・・ホントの事だし」
俺「てか別に姉貴の子じゃねーよ」
姉「そう言わなきゃ気づかなかったのはどっち・・?」
小さい頃によく聞いた『さすが私の子だ!!』
これが姉貴のが俺を褒めるときの言葉だった
俺「で、誰に殺された?」
姉「ん~・・・とね?元次元の支配者さん」
俺「元・・・?」
姉「私に力を与えたら死んじゃった」
俺「そうか・・・。」
『来夏』
なんだ?
『元次元の支配者ってね、多分』
多分・・・?
『霧花のお母さんだと思う』
そうか・・・お前らの母・・・え?
『でも多分違うと思う。だってもういないし』
聞いちゃ悪いがいつだ?
『私があなたを殺したときくらい・・・?』
俺「姉貴、死んだのいつだ?」
姉「確かね・・・2、3年前かな」
これは違うだろ
『そう・・・なら良かった』
姉「敗者は消えないとね」
俺「は?」
姉「じゃあ後は任したよ。私の子よ」
俺「・・・・ああ」
駄々をこねるわけにも行かないだろうな
姉「さすがだね、我が侭一つ言わないなんて」
俺「もう言ってる場合じゃないからな」
姉「なら・・・もう一つプレゼント」
俺「プレ・・・っ!?」
唇に柔らかい感触と共に
ドロドロした禍々しい力ではなく
暖かな優しい力が流れてくる
姉「本当は最初からその力を上げたかったんだけどね」
俺「な・・・なっ!!」
姉「君がデスとか言うからそっちの方が好きかなって」
俺「待ってくれ!落ち着かせろ」
姉「時間無いけど?」
俺「ああもう!いいよ!!で?この力は??」
姉「エンジェル。と言うよりかはメシアかな?」
救世主???
姉「それでみんなを救ってあげてね」
俺「あ・・・?」
姉「じゃぁね。向こうで会おうね」
俺「・・・・・・・おう、静かに待っとけよ」
姉「おみあげ話楽しみにしてるから」
俺「いっぱい持って言ってやる」
姉「さようなら。愛しの我が子よ」
俺「さようなら。愛しの我が姉よ」
これね、感動系の曲聴きながら書いたから
何か「無理だなおい」って感じなんだよね
ごめんね!
アイデンティティって正体なんだね!
いまさらだねww




