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Dead of God  作者: あき
The second chapter
63/103

Confession and farewell

『告白と別れ』コンフューションアンドフィアウィル



小春「はぁ・・はぁ・・・」

帰ってこれたぁ・・・。

ウルフ「小春様、お疲れ様でした」

小春「うん・・・はぁ・・はぁ・・・」

アリア「小春!!」

血相を変えてこちらに駆け寄ってくる

小春「何?」

アリア「来夏の反応が消えた!」

小春「え・・・?」

アリア「消える前に会ってるよね?何があったの!?」

正直話して良いものか悩む・・・。

小春「知らない」

アリア「バウンドは?」

小春「死んだよ。真っ二つにされてね」

アリア「それは来夏が・・?」

小春「そうだよ?」

そんなのは当たり前じゃないか

私が殺すとでも言いたいのだろうか?

携帯が鳴る。アリアのだ、私は持ってないもん

アリア「はい?・・・はぁ!?」

うるさいなぁ・・・部屋言っても良いかな

小春「ウルフ、あとよろしくね」

ウルフ「あ、小春様?」

小春「疲れたから部屋に居る」


 それからしばらくしてからの事だ

荒々しく扉が開いたかと思うと

小春「!?来夏!!??」

来夏「小春・・・二人で話したい」

小春「何?」

来夏「ここじゃ無理だな」

α「いたぞ!!」

ウルフ「来夏!!!」

来夏「すまないが小春を少し連れて行かせてもらう」

ウルフ「させると思うのですかっ!!」

来夏「やめろ。俺は乱暴なことはしたくねぇんだよ」

ウルフ「警備員を殺しといて良く言えますね!!」

来夏「あいつらが撃ってきたからだろうが」

小春「いいよ。行こう?」

もうすぐ日をまたぎそうな時間

それは来夏を殺す時間の始まりでもあるのだから

ウルフ「小春様!!」

小春「ウルフ。すぐ帰ってくるから」

窓から飛び出す

 ビル 屋上

小春「やっぱりここなんだね」

来夏「ごめんな」

小春「ん?何が?」

来夏「・・・・全部さ」

月明かりで逆光しててわかりにくかったけど

血まみれだ。あれだけ戦えばそうなるだろうが

多分アレは別の傷だ

来夏「小春、大事なお願いがある」

小春「大事な・・・?」

来夏「俺を・・・・殺せ」

小春「なん・・・で・・?」

来夏「ウルフに頼めば良かったんだがな・・・無理だった」

小春「無理だよ・・・私には」

まだ時間はある。少ないけどあと少しだけ

来夏「そうか・・日をまたがないと無理か」

・・・そうだけど・・・そうじゃない!

小春「私も大事なお話があります!」

来夏「ん?・・・なんだ?」

小春「来夏・・・・好きです!」

あぁ・・言ってしまった、今から殺す相手に告白してしまった

来夏「・・・・・・・・俺は」

小春「?」

来夏「その言葉を貰う資格は無い」

小春「そう・・・だよね」

もっと早く言ってしまえばよかったかな

そしたら・・・何か変わってたかな?

来夏「時間だ。殺してくれ」

小春「うん・・・。」

最後にボソっと何か言ってたな・・・なんて言ったんだろう?

小春「アトリビュート、アーフ」


何回殺しただろうか。頭だけを撃ち続けて

泣いてる顔を見られないように、後ろに回って

俺「・・・これが・・・さい・・ごだ・・・」

小春「!!!!」その声で引き金が引けなくなる

全身の力が抜けていく。立っているのがやっとだ

俺「どう・・・した?・・・早く・・・しろよ」

駄目だ・・・前が見えない。さっきよりも涙が溢れてくる

銃が少しだけ軽くなる

俺「これで・・・いいか?」

何がいいんだろう?わからない、何もわからない

俺「ほら・・・引け」

酷い事をさらっと言う人だな、ほんとに

引き金に力をこめで

小春「さよなら・・・・来夏」

撃つ

アレだけ撃ったはずの弾

最後の一発だけ、何か違うようにも思えた

音が重い、弾が遅い、何もかもが違う

小春「来夏・・・らいっ・・・かぁ!」

最後の一発は心臓にしたらしい

きれいに顔も残っている

小春「うぅ・・・らい・・かっ・・・」

来夏の顔は、安心したように

やさしい微笑で・・・死んだ


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