表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

三角屋根

作者: ねごとや

加門七海さんの「三角屋根の家」を読んでいて、思いつきました。

 私の父は、転勤の多い仕事だった。

 その証拠に小学校時代、私は四回の転校を経験している。

 最初の小学校の時、学校の前には三角屋根の家が建っていた。。

 二度目の転校の時、会社借り上げマンションの向かいには三角屋根の家が建っていた。

 三度目の転校の時、社宅の両隣には三角屋根の家があった。

 そして、四度目の転校の時、会社借り上げの一軒家は三角屋根の家だった。



 四度目の転校が最後となり、以後私達一家はその三角屋根の家で暮らし続けることとなった。

 中学時代、高校時代、私は三角屋根の家で暮らした。



 大学に上がり、私は寮に入ることとなったが、その寮も火元不明の火災で焼失。

 幸いにして外出していた私は、火災に巻き込まれることはなかったが、住むところを失ったことには違いなく途方に暮れることになった。

 その私を含めた寮生は、学生課の計らいで他の寮の空き部屋に転居することになったのだが、私が紹介された寮は三角屋根の建物だった。



 そして、大学を卒業した私は……。



 無事、建築会社に就職し、設計士として注文住宅の設計に携わっているが、私の担当する施主は皆一様に三角屋根の住宅ばかり発注する。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] どうしてずっと三角屋根なのか、と気になり、惹かれます。 [気になる点] ただ三角屋根だと言うのでは面白みに欠けますね。 [一言] 何故? という終わり方は、終わり方として問題ないのですが、…
2011/09/28 08:56 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ