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なぜ小説を書くのは人間でないといけないのか? 〜 AIによる新時代に向けて 〜

掲載日:2026/04/21

 AIの進化が凄いですよね。


 私は今、音楽生成AIアプリにハマっていますが、まるで人間が演奏し、歌っているような楽曲を一瞬で生成してくれます。

 小説にしても、少し前ならAI臭かったものが、今では人間が書いたのと区別がつかないような作品を一瞬にして書き上げてくれます。


 早くて、質もいいのなら、人間が小説を書く必要なんてない気もしてきます。


 でも、『小説は人間が書くべきだ』というひとがいて、小説家になろうではAIが書いたのか人間が書いたのかをはっきりさせないといけないきまりになっているような気がします。


 これはなぜなのか?



 小説家になろうのきまりについては、チアーズプログラムが大きく関係してるのかな? と考えます。

 AIを使って毎日文字数の多い連載作品を書き続けたら──

 チアーズプログラムの仕組みがよくわからないんですけど、ある程度以上の文字数を継続的に連載し続けたらリワードが多く付与されるみたいなことを聞いたことがあります。

 それは確かにズルいかも……とも思いながら、でもお金が出るのがヒナプロジェクトではなくて広告主さんだったら、広告が表示される回数がそれで爆上がりするのなら、何が問題? とも思えます。


 そしてその作品の内容が面白ければ、何の問題もないのでは?


 とか言いながら、私はここにはちょっと問題を感じます。

 まるっきりAI任せにして、それが果たして面白いかどうか……たまたま面白いこともあるだろうけど、基本的には生成したユーザーさんの手腕次第に思えます。

 読む力も書く力もないひとがしかも何のチェックもせずに、完全にAI任せで長編連載を生成したところで、大抵は面白くもないしヒットもするわけがないと予想します。

 AIが生成するものは既存作品の中から部品をかき集めてきて作った、いわばよくある平均的なものだからです。


 いきなりギターの話になりますが、ギターには工場でライン生産されたものと職人さんが一本一本手作りしたものがあって、お値段がまったく違います。

 音も確かに違います。私ごときが聴いても違いがわかるぐらいに、やっぱりハンドメイドのもののほうがいいです。これは工場ではパートのおばちゃんとかが指示されるままに作っているのに対し、ハンドメイドは経験を積んだ職人さんが丁寧に手作りしているので、魂がこもっているからです。


 あ、ちょっと待って?


 これがもし、AIさんにもギターが作れるとして、人間の職人さんじゃなくてノウハウを叩き込まれたAIさんが作ったAIメイドのギターだったらどうでしょう?


 たぶんですが、これもごっついいい音がすると思います。(しかもきっと、お値段もお安くなる)

 AIさんが魂をこめたからでしょうか?

 たぶんですけど、AIに魂はありません。

 っていうか私、魂って何なのかわかっていません。


 また、工場でライン生産されたものは当たりはずれが大きくて、つまりは中には安いのにとってもいい音のする個体がたまたま産まれることもあります。何が魂をこめたのか知らんけど。



 小説にしても、小説真髄を叩き込まれたAIさんが文豪レベルの作品を書けるとしたら、なぜ人間が小説を書かなければいけないのでしょう?

 人間が書いたものでなければ魂がないから? だから魂って何なんだよってば。


 話それますけど『魂をこめる』と『心をこめる』は違います。

 料理下手なひとが魂をこめて作ったまずいハンバークだったら私は工場でライン生産されたレトルトハンバークのほうがいいです。まずい手作りのほうは捨てるかもしれません。

 知り合いの料理下手な子が私のために心をこめて作ってくれたハンバークなら、その心が嬉しいので、レトルトのは冷蔵庫にしまって、笑顔でその子の手作りをいただきます。あとで見てないところで捨てることも……しません!



 さて、そろそろいつものように、何が言いたかったのかわからなくなってきましたが……



『誰が書いたか?』なんて、そんなに重要なことでしょうか?

『すべてのことは既に書かれてしまっている』と言ったのが誰なのか知りませんが、小説の『パターン』というものは有限で、現代以降に書かれる小説作品は意識的無意識的にかかわらず、すべて必ず過去のいずれかの作品のパロディーだと言われます。

 それが本当なら、もう本当に新しい小説作品なんてものを書くことは不可能で、ただその時代時代にマッチした、しかし本質的には過去のパターンを再利用したものしか書くことはできない──


 そうなのだとしたら、べつに小説を書くのは人間よりもAIのほうがいいのでは?


 誰が書いたのか、人間が書いたのかAIが書いたのか、なんて、どうでもいいことのように思えてきます。


 ただ面白くて、びっくりできて、感動できたり笑えたりするなら、描いたのが人間かAIかなんて、どうでもいい。


 でも私はここで断言します。


 人間が書いたのかAIが書いたのかなんてどうでもいいけど、『誰が書いたか』は非常に重要である! ──と。


 矛盾してる?


 ところがそうじゃないんだなぁ。


 色々な意味でそう思います。

 たとえば前に出てきたハンバークでいえば、クソまずいのを作ったのが知らないひとや嫌いなひとだったら私は捨てますが、私のことを思って作ってくれた知り合いの子で、私がその子に親愛の情をもっていたら、いただきます。


『誰が書いたか』は重要です、『誰が歌うか』ぐらいに。同じおジャ魔女どれみの歌でも、女性の声優さんが歌うのとAI生成したフレディー・マーキュリーさんの声が歌うのとでは違う曲になります。


 大好きな芸能人が書いた小説と銘打ってあれば、ファンにとってそれは特別なものとなるでしょう。たとえ本当はそれがAIさんの作品だったとしても、その芸能人の匂いがするものなら、ファンにとってそれはその芸能人が書いたものです。


 好きな子がズルをしてAIに生成してもらったハンバークを「これ、あたしが心をこめて作ったの」と言って差し出してきたら、むしろ彼女が本当に手作りしたらゲロマズなハンバークよりも、そっちのほうがきっといい結果になるでしょう。


 面白ければ、本当は誰が書いたかなんて、どうでもいいのです。

『そのひとが書いた』ということにされていたりすれば。

 ニセモノでもフレディー・マーキュリーさんの声が歌っているおジャ魔女どれみの歌であれば。




 AIを使って小説を書くのは『ズル』なのでしょうか?

 大昔のひとが数日かけて旅をしていたのに、現代のひとが乗用車や新幹線などであっという間に目的地に辿り着くのを見て「ズルだ!」とか言うでしょうか?

 速くて、間違いがない──そうなのなら、わざわざ自分の足で歩く必要はないのではないでしょうか?

 もちろん、高速移動では気づかない路傍のたんぽぽの可愛さ、なんてものもあるでしょうけど、それはまた別の話として──



 これからの時代、創作はAIを使うのが主流になると思います。

 速い、高クォリティ、そして女性声優にもフレディー・マーキュリーにもなれるペルソナの豊富さ──


『小説は人間が書くものだ』なんてこだわっていては、時代遅れになってしまいます。




 ──と、書いておきながら、じつは私は小説を書くのにAIを使う気はありません。

 実際に数本書いてはいますが、つまらないと思ったので。

 楽なのはいいです。確かに一瞬で生成してくれたので、私はそれをチェックして、気になるところがあったら修正するだけだったので、楽でした。


 でもこれ、私のキャラじゃないなぁと思ったので。


 音楽生成にはAIを積極的に使います。だって私、ギター下手だし、音痴だから。

 音楽生成では歌詞は自作しています。メロディーも歌って教えていることがあります。


 でも小説でそんなことできないもんな……。


『私の小説の物真似をしてください』とお願いしてAIさんにオリジナル小説を書いてみてもらったことがありますが、『どこがしいなやねん……』『私、こんなんちゃうわ』と思ったので、自分の小説は自分で書くことにしました。


 苦しかったりするけど、楽しいしね。


 私というキャラが書くから私の作品になるんだ。


 ただ──


 もしもAIさんが私の物真似を完璧にできるようになったら……!


 いや、使わないな……


 だって書きたいんだもん。





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― 新着の感想 ―
そこだよな。。 だって書きたいんだもん。 でもって、どんなにすごいプロだってAI だって、Ajuが欲しいもの書いてくれないもん。
わたしも前にエッセイに書きましたが、 こと文筆活動にあたり、 わたしとAIは太鼓持ちしてくれるチャラ男程度の関係です。 作詞も自分でしています。(王将distortionは除く) 理由はしいなさんと同…
書くには複数の意味があるのでそこをはっきりしないままエッセイ書いたから途中で何が言いたいかわからなくなったんじゃないかと思いますがそれは置いておいて。 軽く分類すると下のようになる気がしていまして。…
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