五十話 バースデイソング
誕生日を記念すべき五十話にできてうれしいです。
皆様これからも二人をよろしくお願いします。
「何が起きるのでしょうか?」
と雪音は頬に手を当てて考えていると突然電気が消えた。
「なんですか?まさか停電ですか!?」
すると律がキッチンの方から顔を出した。
「違う違う座ってろ」
と律に言われたので雪音は座って待っておくことにした。
「お前ら、準備はいいか?」
「「もちろん」」
「なら行くぞ」
「あ、皆さん戻ってきたんですね。え!?それってもしかして」
「そうだよ。誕生日ケーキだ。でかいやつは用意できなかったけどな」
とあまり大きいとはいえないホールケーキに十六と数字で書かれたろうそくが乗ったケーキを机に置いた。
「⋯⋯」
(ちょっと子供っぽすぎたか?)
と律が焦っていると
雪音はその瞳から涙が流れていた。
「うれしいです。こんなによくしてもらって、その上、こんなに準備もしてもらって」
「泣くほどうれしかったのか?」
「それはもちろんですよ」
と雪音が言ってくれてるのに優は茶々を入れてきた。
「よかったな。ほとんどすべて律が準備してたからうまくいって」
「それは言わない約束だろ!」
「そうだよ、優⋯私も我慢してたんだよ」
「すまんすまん忘れてた」
流石に雪音を誤魔化すことはもう無理なので一から優が説明しだした。
律が最初に企画して根回しをしていたこと。
ほんとはもっと色々やってあげたかったけど時間がなくてそこまでできなくて後悔していたこと。
「そこまで⋯律くんには感謝しかないです。うれし涙が止まりません」
と涙で目の周りが赤くなりながらも嬉しそうに言った。
「俺、一人じゃ無理だったし、いつも助けてもらってたからな。お返しだ」
「まあ、感動話は食べながらにしよ?ほら、雪音ちゃんろうそく消して」
「その前にあれだろ」
優が言ってくれなければ忘れるところだったが何とか踏みとどまった。
「いくぞ!」
「ハッピバースデイトゥユー♪〜ハッピバースデイトゥユー♪〜ハッピバースデイディア 雪音ハッピバースデイトゥユー♪〜」
そして、雪音はロウソクの火を消した。
「「「おめでとう」」」
「ありがとうございます。今がとても幸せです」
「毎年するから安心しとけ。次はもうちょっと派手にしよう」
「皆さんに終わってもらえるなんてうれしいです。基本家族とでしたから忘れてました」
「じゃあ、ここから先はお二人さんで」
「律ファイトや」
「え?でも、ケーキは⋯」
「全部律が払ってるし、そこまで俺たちも図々しいしくはないかな」
「気になることは今度りっつーに聞けばいいしね!」
そして、俺と雪音は二人の気づかい?によって二人きりにさせられた。




