四十九話 ハッピバースデイ雪音
時計の針がちょうど七時を指したとき
ピーンポーン
おっ、来たみたいだな。
相変わらずぴったりにくるなんて几帳面だな〜
あれは忘れちゃいけなかった。
そして、俺はドアを開けた。
「お邪魔しますってえ!?」
パーンと家に響いたのはクラッカーの音だった。
「ハッピバースデイ雪音。十六歳おめでとう」
「「おめでとー」」
と後ろから優と茜が出てきた。
「皆さんどうして」
「だって、今日は雪音の誕生日だろ。祝うのは当然じゃないか」
「そうだよ。はい、私からのプレゼント。誕生日と言えばちゃんと残るものと言うことでスノードームでーす!」
「俺からは包丁。律から料理頑張ってるって聞いたからな」
「お二人ともありがとうございます」
「あっ、俺のはあとでな」
「えー、なんで焦らすんですか」
「代わりにうちの親たちから送られてきたものを渡そう」
するとちょうど律のスマホが鳴った。
「誰って母さん!?なんでタイミングがわかったんだ」
「やっほー、雪音ちゃーん。律の母親の真美よ。私達からは文房具一式を贈らせてもらうわ。もっと
いいものを送ってあげたかったんだけどいきなりだったからごめんなさいね」
「いえいえうれしいです。あと、がんばります」
「あら〜そう頑張ってね〜」
「ところで母さんもしかして雪音のこと気づいていたのか?」
「あら、そんなことを話すまで仲がいいのね!将来安泰だわ〜」
「将来安泰じゃないよ。気づいていたなら教えてくれれば⋯」
「そういうの本人から聞きものでしょう?じゃあ、私はこれで切るわ。律頑張りなさいよ」
「ちょっと待っ⋯切られた」
俺はついに舌打ちをしてしまった。
「まあまあ、律さんや落ち着けって、これからが本番だろう?」
「そうだったな」
「で、何があったかちゃんと聞かせてもらおうか」
「それは雪音と俺のプライバシーのために秘匿させてもらう」
「えーケチ二人だけの秘密ってやつなの」
「少しだけ少しだけ教えてくれよ」
「雪音いいか?」
「少しなら良いですよ」
「本人の言質は取った。しいて言うなら昔会ってて仲良かったってことだ」
「なにそれまじでロマンチックじゃん。結婚まっしぐらじゃん」
「ちがうわ」
「違います」
と二人同時に言ったことをいじられるのは目に見えていた。
「あーもう。雪音は先にリビングで待っておいてくれ
」と俺は雪音をリビングに行かせた。
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「何があるのでしょうか?」
雪音本人はどうしてか分かってないようだったがすぐに知ることなった。




