四十八話 四年間結ばれ続けた縁
「もしかして」
律は自分の部屋走っていった。
「あった!」
と机の上のあるモノをとってリビングに戻った。
「これだけは手放せなかったんだ」
と話の中に出てきたであろうキーホルダーを持ってきた。
(これだけはちゃんと手元に置いておきたかったんだよな)
と律が思っていると
「ちゃんと持ってたんですね」
と雪音もその片割れをポケットから出した。
そして、
「これが私の過去にあったことです」
と告げた
「そうだったのか⋯」
まさか、俺も雪音と会っていたとは思っていなかった。
だって、記憶の中の名前と今の名前が違うかったから。
「普通に分からなかったな」
「まあ、まず名前も違いましたし、印象もだいぶ変わっていますから」
でも、今の雪音があるのは俺の影響だとは思わなかったな⋯
でも、分かったことはただ一つ
「雪音はすごく苦労してきたんだな。だから、両親のことも忙しいって⋯」
「別に同情して欲しくて言ったんじゃ⋯ただ、謝りたかったんです」
と雪音はうつむいた。
「俺の昔のことか?」
「はい、そうです。私を助けたからずっと苦労してきたんでしょう?」
なんだ、そんなことだったのか。
なら、言うことは決まっている
「別に気にすることじゃないぞ。雪音とあえて俺もあの頃は楽しかったからな」
雪音がでもと
「私がずっと気になってたんです。だから、今までいえなかった。拒絶されるのが怖かったから」
そう、雪音は恐れていた。
律に拒絶されることを
「ならさ、改めて友達になってくれよ」
律は提案した。
「許してくれるんですか?」
「なんでだ?雪音に当たるのは見当違いだろ」
「そうかもしれないですけど⋯」
と雪音はつぶやいていたが俺は質問の答えを求めた
「でだ。友達になってくれるのか?」
「もちろん、なります。ならせてください」
「ならよし。今までのことは全部水に流して。これで誰も気にしないな。じゃ、改めてよろしくな」
雪音は少し嬉しそうに見えた。
過去を打ち明けれたからなのか。安心したからなのか。理由は俺にはわからない。
だけど、とても律はほっとしていた。
「あの⋯昔みたいに律くんってまた呼んでいいですか?」
「いいぞ。でも、学校ではほどほどにしてほしいけどな」
と律はハハハと笑いながら言ってみせた。
「約束覚えてくれてうれしかったですよ」
「それは約束したからな」
「そういうのは普通は忘れちゃうものなんですよ。律くんは偉いです」
「ほめられるとうれしいものがあるな。まあ、期待にそえてよかったのかな?」
はっと律は何かを思い出した。
「明日改めてでいいからうちに来てくれないか?」
「わかりました。何時頃がいいですか?」
「七時くらいのほうがいいかもな」
「じゃあ、それで行きますね。律くん」
わざわざ律くんの部分を囁いてくるのはやめていただきたいものだ。
そして、俺は明日の準備を始めた。
次は誕生日だぜ。
絶対何か起きるぜ




