四十三話 ただ一つの思い
「何の騒ぎですか?」
「ああ、雪音どうしてここに」
この現状を見て混乱するのはおかしくないだろう。
「ああ、水野さん」
「この人誰ですか」
「雪音のストーカーだな」
「え?そんな俺は⋯」
「ほんとに誰ですか?私は基本誰かを特別視してませんし基本話したことがあるなら名前ぐらいだったらわかると思うのですが⋯」
そして、そいつは絶望したのかぐったりとして何かつぶやいている。
「律さんは大丈夫なんですか?」
「心配してくれてうれしいが元気だ」
「それはよかったです。とりあえず説明してもらえますか?」
それから俺はベンチに座りながらあったことを説明した。
たまたま、盗撮してるのをみてしまったこと。
止めに入ったら逆ギレされ口論のあと殴りかかってきたのを押さえつけたこと。
「つまり、私はまた助けられてしまっていたということですか」
「まあ、そうなるかもな」
「迷惑を賭けてしまってすいません」
「なんで謝る。こいつが悪いだけで雪音は悪くないだろう」
「でも⋯」
「いいから、気にしない気にしない」
そして、俺はベンチから立って男のスマホに手を伸ばした。
ロックされてなくてよかった。
俺はそのデータを消した。
「これで安心だ」
そして俺は俺は警察を呼び事情を説明し男を連れて行ってもらった。
俺はそして少しふらついた。
「おっと、久しぶりだったから⋯」
すると雪音が
「もう、無理しないで。私のせいで律さんが傷つくのはやです」
と泣きながら抱きついてきた。
「どうした落ち着いてくれ」
「ダメです。今離れたいなくなりそうで怖いんです」
「大丈夫だ。俺はちゃんとここにいる」
と俺は雪音をなだめた。
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「落ち着いたか?」
「はい、取り乱しました」
「どうしてそこまで俺のために」
「律さんこそなんで私のためにそこまでしたんですか」
「それは⋯守りたかった。いや、支えたかった。雪音の本当を知ってるから」
「私は大丈夫ですからもう無理しないでください」
「わかっているよ。でも、ほっとけなかった⋯」
雪音にそういうやつが近寄ってくるのを見逃せなかった。
(でも、もう明日から中学校の頃に後戻りかな)
この件でかなり騒ぎになってしまっていたからいずれ噂か何かでまた俺はヤバい奴になって、また一人。
でも、後悔はないだって、今一番守りたいものを守れたから。
「俺はもう帰るよ」
「わかりました。本当にもう無理しないでください」
と念押しされてしまったのでとりあえず手を振りながら「わかった」と言っておいた。
そして俺は公園裏に置いていた物を回収して家に帰った。




