四十二話 元陰キャ?の初の試み
今日も学校だ。
いつもと変わらない景色でいつも同じことの繰り返し。
「やっぱり退屈だな」
やはり学校は早く終わることにこしたことはない。
そして、律は歓喜していた。
今日は三年の懇談の影響で四限終了なのだ。
(せっかくだし学校終わったらちょっと買い物に行くか)
そして、律は退屈な学校を終え、ショッピングモールに来ていた。
(雪音は音楽関係の物だったらと言っていたがどんな物がいいのか)
いきなり贈られても困るだろうし、ちょうどいいものはないだろうか?
確かあのあと追加で聞いたら聴くのが好だと言っていたはず。
そういえば、確かに教室とかでよくイヤホンを使っているのをみたことがある。
(やっぱりあそこかな⋯)
と律は家電量販店の方を見た。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
俺はラッピングされたあるモノを買い持ち帰っていた。
「無事買えてよかった。意外と高くないのは初めて知ったな」
と独り言をつぶやきながら帰っていると道の先に雪音がいた。
(マズイ。いま会うと『律さんそれなんですか?』でこっそり行った意味がなくなる)
俺はとっさに裏路地に公園の裏手に隠れた。
「律さん今日はいなかったです⋯」
と雪音はとぼとぼと家に帰っていた。
(申し訳ないことしちゃったな)
と雪音を目で追っていると
後ろに変な人影が見えた。
「なんだあいつ?何してんだ?」
男はスマホのカメラを雪音の方に向けて不自然なほど後ろを距離を開けてつけていた。
(まさか⋯かなりまずいな)
俺はそう思いとっさに公園の裏から出てその男に声をかけた。
「おいあんた何してんだ」
男は少し驚いたあと不自然にスマホを隠した。
「な、何か用ですか?何もないならこれで⋯」
「あんた、盗撮してたろ」
男はあからさまギクッと音がしそうなほど驚いた。
「証拠でもあるのか!!」
「なら、そのスマホ見せれるよな」
「⋯⋯⋯」
「無言は肯定でいいのか?なら、警察を⋯」
といいかけると男は殴って来た。
「おっと、物騒な」
「お前よく見たら水野さんを誑かしてるやつじゃないか」
「は?誑かすって。そもそもお前誰だよ。その言葉から同じ高校の人間だな」
「ああ、そうだよ」
と逆ギレ気味に言った。
「だから、お前は邪魔だどけ」
「どけんな。プライバシーってものを知ってるか?」
「うるさい!黙れ!」
と再び殴りかかってきた。
が俺はそれを受け流し、そいつの腕を掴みそのまま押さえつけた。
「どうしてこんなことをする?」
「全部お前が悪いんだ。お前が水野さんと関わってから水野さんは変わってしまった!」
「それの何が悪い」
「あれから無水野さんはお前と関わるようになって他の人と話すことが減った。お前が独占するから」
「?」
俺の頭の中は疑問でいっぱいだった。
俺にとっての雪音は確か少し明るくなったけど、けして何か変わったわけじゃない。まだ、心は弱いままのただの女の子だ。
だから、いじめられないようにただ繕っているだけの苦労人だ。
そもそも、独占なんてした覚えがない。
「よくわからないが暴れるなら抑えるのを強くするぞ」
「お前なんか⋯ぐわぁぁぁぁ!」
「だから言ったのに」
するとそこに
「何の騒ぎですか」
と雪音が来た。




