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陰キャくんとヒロインちゃん  作者: 霜月みぞれ
特別編 文化祭編
43/70

三話 白月家の文化祭

白月家目線

文化祭一日目


文化祭で賑やかになっている学校の前に三人人影があった。

「ここが律の学校なのね」

「ずいぶんにぎやかな学校だね」

「そんなのどうでもいいから早く行こうよ」

「そうねこのは。早く律達がどうなっているか気になるもの」

ときゃあきゃあ叫んでいる中連はというと

「あの、一年一組の白月律の家族のものです」

と律から送られてきた招待状を受付の人に見せた。

すると受付の人はリストをみて

「はい、確認できました。楽しんでくださいね」

と言ってパンフレットと証明するためのチケットのようなものを渡された。

「二人ともいくよ」

「あーちょっと待ってー」


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


「律がいるのは⋯あっちの方だね」

と連はもらったパンフレットの地図を見ながら言った

「連さんがいなかったら絶対迷ってたわね」

「そうだね。お父さん様々だよ」

「じゃあ、ちょっと見てくるわね」

「私もいくー」

この通り二人は見た目が似てると言われることがあるが性格まで似ているのである。

(律の性格が真美さん似ていなくてよかった)

律はどちらかというとよくも悪くも連の方によく似ていた。

だから、昔、手もかからなかったし、本当はずっと苦しんでいたことも連はずっと前から気づいていた。

連はずっと律が自分の性格に似ている事が心配だった。

連も純粋な部分があり昔苦労していた。

だからこそ連は心配だった。

高校に行くと言った時また苦労してしまうのではないかと。

けれど、律は強かった。現実に目を背けることなく学校に通い、友達だっている。

連は現実から目を背け高校にはほぼ通わず大学に入った。

(そこであったのが真美さんだったけど)

律は信頼できる人たちがもうすでにいるきっと今の律があるのはその人たちのおかげなんだろう。

「あったら感謝しないといけないな」

と一人呟いていると

「お父さん、お兄ちゃんいなかったよ」

「きっと、今は文化祭を楽しんでいるんだよ」

「残念だわ。久しぶりに会えると思ったのだけど」

「きっと文化祭を楽しんでいたら会えるさ」

とふと廊下の先を見ると誰か話している律が見えた。

「律があっち側ににいるのが今見えたよ」

「ほんと?行かなきゃ」

「そうね!行きましょう」

うちの女性はなんて天真爛漫なのだろうと連は呟きその後を歩いて追った。



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



久しぶりに律と直接話したあと邪魔するのは悪いということで律達とは別れた。


「まさか、晴也くんのお姉さんと仲良くしてるなんてこれも運命ってやつなのかな」

「ご両親はやっぱりこれないみたいねぇ」

「あそこの家の事情は大変だからね」

「ねぇ、何の話してるの?」

「水野さんにところの話かな」

ふーんとこのはは言ったあと少し笑った。

「何かいいことでもあったのかい?」

「お兄ちゃんもいい人に会ったんだなーって思って」

「それは素直に嬉しいね」

「あの二人ならきっと仲良くなってね」

と真美は目線を送ってきた。

連は軽く笑って返事をしておいた。


「そうだ、晴也くんには迷惑をかけてしまったから何かえせるといいんだけど」


と話をしているとちょうど晴也くんに会った。

「あ、こんにちは」

「こんにちは晴也くん」


と軽く挨拶をしたあとこのはが

「一人なら一緒に回ろう。私のわがまま聞いてもらってるし」

「でも⋯」

「気にしないでね晴也くんそもそも、彼氏が彼女といて問題があるのかしら?」

と晴也くんは二人に押し切られる形で一緒回ることになった。


そうして、回ってるうちに晴也くんは帰る時間となった。


「今日は楽しかったです。本当にありがとうございました」

「こちらこそ一人で帰ることになってしまってすまないね」


「連さん気にしないでください。こっちに泊まると聞いていましたし」


「明日は来ないんだったね。何か伝えておこうか?」

「いえ、大丈夫です。それでは」

と晴也は一人帰っていった。


「じゃあ、僕達も一度ホテルに行こうか」

「「はぁーい」」

と言って三人は学校を出た。

次から本編に戻りますです。

次は雪音の誕生日の話と過去の話です。

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