四話 始める前の一悶着
それから二日経って日曜日になった。
ベットから起きて服を着替えると料理教室の準備をしていた。テレビをつけるとニュースが流れてきた。
「今日の気温は三十度を超え熱中症に…」
熱中症か気をつけておこう。
そういえば、金曜日優と茜の二人がやけにこっちをみてニヤニヤしていた。
「あれは、なんだったんだ」
そんなことをを考えながら準備を終えると約束の三十分前になっていた。
「暇だから先に行って待っておくか」
そうして俺は家を出た。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
そうして公園につくとすでに水野が座って待っていた。
「よう、水野」
「あ、白月さんこんにちは」
「お前いつからここにいたんだ?」
「つ、ついさっきからですよ!」
なぜ、目を合わせない。
「まあ、準備は済んでいるし早めだがやるか」
「そうですね」
水野が立つと水野がふらついた。立ち眩みだ。
俺はとっさに助けるため彼女を支えた。
「大丈夫か」
「あ、はい大丈夫ですが…」
顔が赤いやっぱり熱中症か。
「白月さん、恥ずかしいです」
この時俺は助けるためとはいえ、肩を持って支えていた。
「す、すまない」
「い、いえ、こちらこそ」
「おい、大丈夫か」
「あ、はい。」
「ちょっと待ってろ」
俺は自販機でスポーツドリンクを買った。
ジュースを買うように財布を持っていたのが良かった。
「ほらよ」
「ありがとうございます。今代金を」
「ああ、そうゆうのいいから。これは俺の自己満足」
「だから受け取っとけ」
と言って渡した。
「ありがとうございます」
しばらく経って
「大丈夫そうか?」
「はい、もう元気です」
「ならよかった。」
「じゃあ、家に行くか」
「そうですね」
こうして料理教室が始まったのだった。