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陰キャくんとヒロインちゃん  作者: 霜月みぞれ
一年 文化祭編
38/70

三十八話 演じてたとしても

シンデレラの内容に自信ないので劇の内容は少なめです。

ほんとにすいません。

その分、頑張ってイチャイチャシーン作るのでそれで許してください。

俺は緊張しながら舞台に出た。

振り付けについてはそれっぽくしてればいいとのことでまわりと合わせて動くことにした。

ちなみに少しアレンジが加わっているが問題はない。

自慢じゃないが記憶力だけはいい。

だから、ほとんどセリフはすべて覚えている。

分からないとこがあったらアドリブでいいらしいがたぶん大丈夫だろう。

おっと、そんなこと考えてる場合じゃなさそうだ。

一方観客席では

「ええ?なんでお兄ちゃんいるの。しかも、王子様役じゃん」

「なにかあったのかしら?」

「うーん、予想になるけど代役をしてるんじゃないかな?昔みたくやるって言ってたし、率先して受けたんじゃないかな?さっきか裏から誰か運ばれて行くのが見えたからね」

後でこの話を聞いた俺は恐るべし父の観察眼と予測力だと思ったのだ。

しかし、今の俺はそんなことは知る由もなく役になりきろうとしていた。

「そこのお嬢さん、一緒に踊ってくれますか」

雪音はやっぱり少し驚いていたが一旦平然とした顔で

「え、えぇ、お願いたします」

そうして、ダンスが始まった。

ダンスなんてできるかだって?

それっぽく動くのは得意だ。

なんなら、雪音に合わせればいい。

するとまわりに聞こえないように雪音が

「まさか言っていた事が本当になるなんて思いませんでした」

「俺もだ。頑張ってよかったかもな」

と俺達は笑いあった。

雪音の笑顔を見た男性が何人堕ちたことか。

ちなみに女子もこのシーンを見て女子もうっとりしていた。

これが何だというのだ?

それはそうと後ろで優がニヤニヤしてるのが気に食わない。

(エキストラってこれだったのかよ)

悔しさをこらえながらダンスを続け、ついにあの有名なシーンとなった。

「するとシンデレラは十二時時計の針が近づいていることに気が付きました」

「もう、帰らなければいけません」

「あっ、お嬢さんお待ちを」

「申し訳ありませんがもう帰らなくては行けないのです」

「せめてお名前だけでも⋯」

「追いかけた頃にはすでにシンデレラはおらずガラスの靴が落ちているだけでした」

「急いでこの靴に合う人を探すのだ」

こうして一度俺の出番は終わった。

雪音はもうすでに衣装を着替えて演技を始めている。

「水野さんほんとにすごいな」

「ああ、ほんとに体力がすごい」

運動神経バツグンと言われるだけはあって体力もすごい。


「ところで水野さんとの演技はどうだった〜?」

「お前な後ろでニヤニヤしやがって。でも、素直に言うなら少しだけ楽しかった」

「そうか、後で話聞かせてくれよ」

「なーに先輩面してんだ。お前も別に付き合ってないだろ」

「いや、一日目に茜に告った」

「は?まじで」

「大マジ」

「うっわー、今度から彼女いますけどオーラ出すんだ。最悪だわ」

「というわけでお前も心決まったら頑張れよ」

「あんまり冗談言うなよ」

すると優は首を傾げ

「冗談じゃなかったんだけどな」

と言った。

「いやいや、そもそも釣り合わないし」

「十分釣り合ってると思うけど、運動はさておき成績面じゃ同じくらいだろあとまわりから格好いいって言われてるの気づいてなかったのか?」

「そうなのか?別にどうでもいいけど」

「お前も中々だな。まあいずれそれも終わるぞ。いつかお前は絶対に水野さんに告る」

とそんな予想を立てられたが無視して俺はまた舞台に戻った。

少しして茜がやってきた。

「ありゃー、りっつーほんとに気づいてないっぽいね」

「あれが両片思いってやつなのか。でもな、俺達はお先したからあとは応援するだけだな」

「そうだね~二人とも頑張れー!」



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



そうこうして、劇は無事に終わり俺達は二人仲良く舞台を降りた。

「二人ともお疲れ様〜」

と茜がやってきた。


「雪音ちゃんも後半から急に心籠もった感じよかったよ。なにか理由のがあるの?りっつーも急な合わせであれはすごいね。俳優できるんじゃない?」

「冗談はよしてくれ」

「まあ、りっつーは置いといて」

俺の扱いひどすぎないか?

「雪音ちゃんなんかあったの?」

「しいて言うなら律さんが出てくるって聞いたからでしょうか?なぜかとても頑張らないといけない気がしたんです」

「ほほぉ〜これは」

と悪そうな顔で何か思いついたような顔で言った。


「とりあえず、二人で文化祭楽しんできたらどう?」

「茜さん達は一緒に来ないんですか?」

「私、優と二人で文化祭回るよ。もうカップルだからね」

「え?」

雪音はどうやら理解が追いついていないようで頭の中が真っ白という感じだった。


「えー!おめでとうございます」

「ありがとー雪音ちゃん。そこのりっつーもなんか言ってよ」

「あーうん、オメデトー」


「なんで棒読み!?」

「優から聞いて知ってたからな。驚きはないな」


「ま、そゆことで二人で文化祭楽しんできてね。カフェはもう十分らしくてもう今日はしないらしいから楽しんで来なよ〜」

「なら、お言葉に甘えて行きませんか?昨日言ってくれたじゃないですか。一緒に回ってくれるって」

確かに似たような事を言った記憶がある。


「わかった。なら、行くか」

「はい!全力で楽しみましょう!」


このときの雪音はやけに元気で楽しそうでつい俺も誘惑されそうになるのは内緒で誰にも言えることではなかった。

いつか優と茜も付き合わせたかったんです。

今回が丁度よくて。

作者は律と雪音が付き合うまでは睡眠時間を削って頑張ります。

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