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陰キャくんとヒロインちゃん  作者: 霜月みぞれ
一年 文化祭編
34/70

三十四話 ついに始まった文化祭

文化祭当日俺達は朝早く学校に来ていた。

「ふぁ〜あ。眠い」

「もしかして、夜更かししました?」

「実はちょっとな」

「前日に何してるんですか」

ごもっともだ。

「まあ、軽く台本に目を通してた」

「でも、その苦労は無駄だったかもしれませんね」

と雪音はクラスメイト達の方を見た。

今日は一人も休むことなく学校に来ている。

結局俺の心配は杞憂だったな。

「でも、努力してたことは私が知ってますから」

「励ましありがとな」

と俺は雪音の頭に手を置いた。

「え?」

「あ、すまない。つい癖で」

昔地元にいた頃はこうやってこのはの頭に手を置いて褒めていたものだ。

と俺は手を離した。

「そういうのは学校ではダメです」

雪音は二人の時だったらいいのですけどと呟いた。

「何か言ったか?」

「いえ何も」

「まあそうだな。誤解を招くもんな軽率だった」

「そこまで謝らなくても」

「嫌だったろ?」

仲いいとはいえ恋人でもない俺が手出しできることじゃないのは確かだ。

「別に嫌とか言う感じではなかったですけど目立つのはよくないです」

「次からは気をつけるよ」

「白月ーちょっと調理室まで来てくれ」

と同じ料理担当の男子に呼ばれた。

「たぶんこのまま準備入るから。じゃ」

「頑張ってくださいね」

と俺は見送られながら調理室向かった。

そうして、俺達は担任の指示に従って衛生面に気をつけながら準備を進めていった。

ちなみに他の人達はタイムシフト制で料理を運んでくれる。

というか料理と言えるメニューかこれ?

並んでいるのは夏祭りとかでよく見るものばかりだ。

これを料理と言えるのか。

そんなことを思いながら俺は準備をしていた。



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



そして、規定の時間になり文化祭が始まった。

ちなみに客足が悪くなく結構忙しくなった。

特に大変だったのが雪音か優がいる時間である。

雪音の方はわかるが優の方は少し意外だったかもしれない。

アイツ実はモテる男だったのか。

本人に確認してみると

「結構大変でさ俺が茜とよくいるから諦めてくれる人もいるんだけどそれでも中学校の頃とか下校中バレンタイン大変だったわ」

男子が聞いたら泣いてしまうようなことを平然といいやがった。

モテる男は憂鬱だってことなのだろうか?

雪音の方はというと料理を届けるたびにナンパされる始末だった。

手が空いた時に何度仲裁しに行ったことか。

そのたびに雪音は「すみませんすみません」と謝ってくるし、男子からの目線もきつい。

というわけで担任に相談して裏で休んでもらうことにした。

「大丈夫か」

「結構疲れました。運ぶたびに声をかけられていると流石に大変でした」

「やっぱりチャンスだと思って乗り込んでくるヤツが多いのか」

「そうかもしれません。そのたびに律さんに止めてもらっていますし」

「別に気にしなくていいぞ。俺はただ雪音を学校の人気者として絡んでくるやつから友達の女の子を守ってるだけだし」

そして俺は少し間を開けて

「俺は雪音が優しくて断りきれないのわかってるからさ。実際助けるのに理由は要らないだろ」

「私の内面をみてくれているとやっぱりうれしいですね」

「例えば料理ができないこととか?」

「なんでここでそれなんですか」

とプンプン怒りながら言った。

「ごめんて。でも、今みたいな部分も俺が知ってる内面の部分かな」

「もう。恥ずかしいです。早く仕事に戻ってください」

「今日の分はもう終わったぞ?」

「そうなんですか。」

と驚いたあと

「なら、その一緒に文化祭回りませんか?いえ、変な意味ではないですよ!?他の人にちょっかいもかけられたくありませんし」

その後に小さな声で「律さんと一緒なら安心ですから」と言ったのは本人のためにも聞かなかったことにしておこう。





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