二十五話 兄弟姉妹を持つ者の苦労
それから数日が経った。
そして、度々雪音は遊びに来るようになった。
一緒に宿題をしたり、雑談をしたりしていた。
そんなある日の会話
「律さん、妹いましたよね」
「ああ、いるぞ」
「実はですね。私も弟がいるんですよね。名前は水野晴也っていうんですよ」
「どうして、おれにその話を?」
「同じ下を持つ者同士分かりあえると思いまして」
「なるほどな。お前も苦労人なのか」
「少し私に懐いちゃっていますがそこまで苦労したことはありませんね」
「流石、雪音の弟」
「律さんのほうがどうなんですか?」
「うちは俺が面倒見てたから結構大変でさ、しかも、俺から離れようとしないことが昔あったんだよ」
うちは、親が両方働いている。
だから、いつも二人のことが多かったし家事も自分でやっていた。
母さん達はいつもすまなそうにはしていたが。
「苦労してきたんですね」
「そうなんだよ。俺が一人暮らしするって言った時は大変だったよ」
と俺達は妹と弟の話で盛り上がっていた。
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雪音の住んでいるマンションに白髪の男の子が来た。
彼は雪音に部屋インターホンを鳴らして不在を確認すると
「あれ、姉さん居ないな。留守なのかな」
と言って彼はマンションを出た。
「あれ、晴也くん何でこんなとこにいるの?」
と彼はとある女の子に声をかけられた。
「あっ、このはちゃんこんにちは。そっちこそどうしてこんなところに?」
「お兄ちゃんに会いに来たんだよ」
「へぇ、彼氏として僕もも会っておこうかな」
ところでと、
「晴也くんこそなにしてたの」
「僕は姉さんに会いに来たんだけど留守だったんだ」
「それは残念だね。せっかくだから付いてきてよ」
「いいよ。このはのお兄さんの家はどこなの」
「そこだよ」
「向かいのマンションか」
「じゃあいこっか」
と二人はうちに向かって走り始めた。




