二十四話 打ち上げだぜ By優
今日は月曜日。
打ち上げの日だ。
「念の為に七時に起きたけど流石に早すぎたな」
と言っても、まだ九時だからそこまで経ってはいないが。
「あいつら正確な時間を伝えなかったな」
なぜか連絡が返ってこない。
愚痴っているとインターホンが鳴った。
「はい」
「あ、律さん。私です。水野です」
「あー、鍵開けるから上がってきてくれ」
まさか、最初が雪音だとは意外だった。
「あれ?他の皆さんはまだ来ていないのですか。すぐに行くって聞いていたのですが」
「そうなのか?そんなの聞いてないぞ」
俺はもう一度二人に電話をかける。
「でない。なぜだ」
「では、私がかけましょうか?」
「あぁ、頼んだ」
すると、その電話相手は出てきた。
「あ、雪音ちゃんどしたのー?」
「いえ、少し遅いなと思いまして」
「こっちに優も一緒にいるから大丈夫だよー」
「何が『大丈夫だよー』だ何で電話に出ない」
ツーツーツー
あいつ切りやがった。
「ま、まあ、おとなしく待っときましょう。ね?」
「あいつらマイペースすぎるんだよなぁ」
と俺はため息をついた。
俺のため息の原因ランキング第一位だわ。あいつら
「いいじゃないですか。二人仲良く何かしてるみたいですし」
「甘すぎるぞ雪音。あいつら特に茜は甘やかし過ぎるとつけ上がるから気をつけたほうがいい」
「時に厳しくですね。気をつけます」
そして、三十分後二人はやってきた。
「お前らな、昼食抜きにするぞ」
「それだけは」
「助けて、雪音ちゃん」
「よくないことはメッですよ。メッです」
「そんな〜」
「律さんに教えてもらいました。時に厳しくしないといけない時があるってことを」
「りっつー、何教えてるのー」
と茜と叫んでいた。
というか今さっきの雪音の怒り方なんか可愛かったな。
本人にはとてもいえないけど。
「ところで、いつの間に名前呼び?」
「確かに、昨日なんかあったの」
「特にはなかったよな」
「ええ、変なことはありませんでしたよ」
「へぇ~、律だけまでならまだしも、水野さんが言ってるんだからそういうことなんだろうぜ」
「理解が早くて助かるよ。今回は水に流すからはよ上がってこい」
やっと打ち上げ始まったのは十二時ごろだった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
俺はさっきの怒りの代わりに質問をぶつけることにした。
「で、何してたんだよ」
「何って何が?」
「とぼけるな。今日午前中何してた」
「これだよ。これこれ」
と見せてきたのはボードゲームだのカードゲームだのだった。
「四人ならこれだろ?」
と人生ゲームをだしてきた。
「おーい、みんなでこれしようぜ」
「おー!いいね」
「雪音はどうだ」
「私もやります」
「じゃ始めるか」
という経緯で始まった人生ゲームだったが結果ただけで言うと雪音の圧勝だった。
妙に運が良く俺たちがマイナスマスに止まり続ける中一人でプラスマスに止まり続けていた。
「雪音ちゃん強すぎでしょ」
「あれは俺でもビビったわ」
あれとは三連続で十をだしていたことだ。
確率にしたら千分の一。
日頃の行いの差があらわになったような人生ゲームだった。
それからも打ち上げは続き、俺が大量に料理する羽目になったり。
ババ抜きで茜が一生負け続けたり。
優の家の鍵がなぜか消えるなどのハプニングもあったが無事に打ち上げは終わった。
そして、優と茜の二人は「ばいばーい」といって帰っていった。
そして、俺は聞いてみた。
「今日どうだった」
「もちろん楽しかったです。また、できますか?」
と聞かれたから俺はこう答えた
「いつでもできるとも」
その後俺は雪音に可愛いお願いをされた。
「あの、時々遊びに来てもいいですか」
「いいぞ。どうせ暇してるからぜひ来てくれ」
「なら、暇なとき来ますね。では」
と雪音の帰っていった。
こうして俺の月曜日は終わった。




