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陰キャくんとヒロインちゃん  作者: みぞれ
一年 出会い編
2/70

二話 陰キャくんと昼休み

また、学校かぁー

昨日色々なことがあったけど、彼女とはもう関わることもないだろう。


「よう、律相変わらず元気ない顔してんな。」

「元気なくて悪かったな。」

「おっはー、りっつー。」

「おう、おはよう茜。お前ら、ほんと仲いいよな。」

この金髪女子は優と同じ数少ない親友の広瀬茜。

こいつも俺が話せる数少ない人間の一人だ。

まあ、優と話してるうちに仲良くなったんだが。

この二人は幼馴染らしく仲が良い。


「ねえ、りっつー。」

「なんだ。」

「彼女でも作ったらこの元気のない顔が明るくなるのかなーって思って。」

昨日の優と同じこと言ってやがる。

さすが幼馴染と感心した。

「昨日、優言われたよ。お前にも一応言っておくが。俺には無縁のものだ。」


「そだよねー。」

「それは少し律が可哀想じゃないか?」

「お前も行ってじゃねえか。」

「俺は男だからいいの。」

なんだその理由は。


「でも、りっつー元がいいから行けそうだけどなー。」

「じゃあ俺等はそろそろ行くわ。」

「わかったじゃあな。」



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



それからは特に何も起きず昼休みになった。

今日は二人は学食だから一人で昼食だ。


「昼休みは何して過ごそうかな。」

「あの、白月さん」

と考えている誰かから話かけられた。


「ん?こんな時に誰って。水野か。どうした?」

「この前包帯巻いてもらいましたから返しに。」

と手渡されたのはまだ新品の湿布だった。

「包帯は売ってなかったので湿布です。数が少ないようでしたので。」

「返すにしても、多くないか?」

「これぐらいでいいのです。」

「なら遠慮なく。」

と湿布を受け取った

「あと、もしよいなら一緒に昼食を食べませんか?」

一人はやっぱり寂しいので嬉しかった。

でもなぜ俺に?

水野なら一緒に昼食を食べる人はいっぱいいるはず。

「わかったでも、いつも一緒に食べてる人とかいるんじゃないか?」

「いえ、いつも一人です。」

すると少し彼女の顔が暗くなった。

「聞いて悪かった、すまん。」

すると、「いいんですよ、そこまでのことではないので。」

「暗い話は置いておいて、じゃあ食べましょう。」


その時気づかなかったが教室のドアから二人の人影が覗いていた。

優と茜だった。


「おい茜、あの律が女子としかも水野とだぞ。」

「ついにりっつーにも春が来たんだね。」

「いいもの見れたね。」

「じゃあ、邪魔しちゃわりぃから他のところ行こうか。」

「そだね。」


こうして俺の昼休みがが始まった。



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