十七話 ハチャメチャ女子高生
一話前の続きです。
本日三話目
そんなことを思い出していると、茜と水野がやってきた。
「おはようー、二人とも」
「おはようございます。白月さん、山本さん」
そういえば、茜との出会いもなかなかだったな。
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優と仲良くなった俺はお互いに名前で呼び合うくらいまでは仲良くなった。
「⋯でよー、こんな事があってさ」
「ふんふん。なるほど」
と仲良く話をしているととある女子が優に飛び込んできていた。
「うわって、なんだ茜か」
「なあ、優お前彼女いたのか?」
「いやいや、違うってこいつは俺の幼馴染の広瀬茜だ」
「おー少年、私は広瀬茜でーす。よろしくね」
こいつテンション高いな。てか、同い年だろ。なんだよ少年って。
という疑問を俺は押し殺した。
「ねえ、君名前教えてよ」
「俺か?俺は白月律だ。よろしく、広瀬さん」
すると
「あー、そういうのなしで。茜でいいよ」
本人の意向なら仕方ないか。
「ああ、わかった。茜さん」
「むー、まあ、今はそれでいいか。なら、白月くんは⋯これからりっつーって呼ぶね」
ちょっと不満そうだったのとなかなかのあだ名をつけられたことを俺は理解した。
この時の俺は優と仲良くなってすぐでそこまでトゲトゲしていなかったからすぐ仲良くなることができた。
それもこれも優が間に立っていてくれた部分もあるだろうが。
もし、最初の頃に話しかけられていたら拒絶していただろうな。
そんなこんなで俺達は三人で一緒にいることが増えた。
それは学校の中だけでなく、一緒に遊びに行くこともあった。
初めて一緒に行ったのはカラオケだった。
「なあ、律。茜が歌う時耳閉じといたほうがいいぞ」
「は?なんで」
「いずれ分かる」
その時俺は後悔した。耳を閉じていればよかったと
それと同時にはぶらかした優に怒りを感じた。
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俺達はカラオケ屋を出た。
「茜が究極の音痴だったなんて」
あの瞬間俺の耳は死んだ。
「耳を閉じていた俺でさえ頭がキンキンしたぜ」
すると茜に睨まれてしまった。
「男子二人、後で覚悟しといてよね?」
なんで疑問形なんだよ。怖すぎる。
「俺等死んだな」と優は言った。
「そうだな」と俺も同意した。
その後俺達は腹パンを食らった。
他にも優の家に言ったらあいつの親がウェルカムすぎて驚いたり。(この時、優は頭を抱えていた。)
三人でじゃんけんをして負けた人がジュースをおごるという賭けに三日連続で負けたり。
優が授業中寝ているのがバレて担任にシバかれていたりと。
まあ、いろいろなことがあったが楽しく過ごしていた。
そして今に至るということだ。
こんなに良くしてもらっているから俺は感謝しかないことも事実だ。
だから、俺はこいつらと仲良くし続けられるといいなと思った。