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プロローグ、今日から余生!
「今日までお世話になりました!」
そう言葉を残して去っていく学生達を見送った。
私は三十年勤めた大学を離れることに寂しさ感じながらも、これから始まる新しい生活に心を躍らせていた。
「これから送別会ですね」
後ろから声をかけてきたのは丸田だ。彼とは同じ学科での長い付き合いだが、主に勤務しているキャンパスが違うので普段はあまり顔を合わせることはない。
「私の為にわざわざありがとうございます」
「いえいえ、たくさんお世話になったので当然ですよ」
少し照れくさい。九州の大学を卒業してから研究機関で数年研究に勤しんだ後、この大学で今日まで過ごしてきた。気づけば相当長くこの場所に居ついたものだ。
「それじゃあ、行きましょうか」
丸田が大きな身体を揺らしながら歩き出す。それに続いて私も歩き始めた。
この時の私は、この後とんでもない事が自分の身に起ころうとしていることを知る由もなかった。




