オールスター中継
「よぉ。イッキュー。今朝の新聞見たぜ? 敗戦処理で好投したみたいじゃないか」
試合があった日の翌日、工房体験に向かうと、ロバートが朗らかな顔で話しかけてきた。
「あ、どうもです。頑張りましたよ! 良い話を期待してるなんて言われたら、打たれるわけには行かないなって!」
「はは。そうか。まだレベルが低いだろうに、大したもんだ。新聞といや、あと、あの記事も読んだぜ。俺がお前に、夢を託したってやつ。……ったく、記者の連中、勝手に書きやがって」
「なんか……すいません」
「あぁ、お前が謝ることじゃないんだ。ま、新聞記者なんて、そういうもんだ。……俺が冒険者だった、20年前から変わってないよ。それに――」
ロバートは山田の肩をバンと叩いた。
「嘘ってわけじゃない。お前に期待してるのは事実だ。メジャーリーガーにもなってほしい。ただ、書いて欲しくなかったって、それだけのことさ」
「マギー監督に、知られちゃうから?」
「はは。エルフの嬢ちゃんのくせに、鋭いなぁ」
「むうー。どういう意味ですかぁ?」
ノアはプクっと頬を膨らませる。
「すまんすまん。怒るな。まぁエルフの嬢ちゃんの言う通りだ。実際、マギー監督に、俺がここにいるって、知られたくなかったんだ。あいつ、どうせ記事を読んだだろう? 昔から、隅々まで、新聞を読むのが好きだったからな」
ロバートはバツが悪そうにボリボリと頭をかいた。
「マギー監督、驚いた様子でしたよ」
「そりゃそうだろうなぁ。で、なんか言ってたか?」
山田は少しだけ迷ってから、口を開く。
「あの、久しぶりに会いたいって、そう言ってました」
「……そうか。そんなことを言ってたか」
「だから今週末、俺たちと一緒に、『ムーンライト・ハウス』のオールスター応援演奏に行きませんか? もちろん、マギー監督も来ます」
「ムーンライト・ハウス、か。うーん……。すまんが、ちょっと、考えさせてくれ」
ゴーンゴーンゴーンゴーン。
その時、鐘の音が街中に鳴り響いた。
「おっと、始業の時間だ。さて、今日も1日、精々がんばろう」
ロバートはこの話はおしまい、といった感じで、早速作業に取り掛かる。
その後、最終日になるまで、ロバートとマギーの話をすることはなかった。
○
工房体験の最終日に向かう前日の夜、パーティーが冒険者寮でトランプに興じていると、ドアがコンコンコンとノックされた。
山田が扉を開けるとマギー監督が立っていた。他のパーティーメンバーも寄ってくる。
「こんばんは。どうしたんです? お酒のお誘いですか?」
「はは。違う違う。色々と連絡事項があってな」
「なんでしょう?」
「まず1つ。朗報だ。経験値稼ぎクエストが見つかった。明後日から早速行ってもらう。明日工房体験を終えた後に応援演奏に行って、その翌日に出発だな。朝早いから明日は飲みすぎるなよ? オールスターの2戦目と3戦目を見れなくなるが、そこはまぁ我慢してくれ。ちょっと慌ただしいが、レベル上げが何よりも優先だ。オールスター開催中は試合がないし、日程的にはちょうどいいんだ」
「わかりました! 待ってましたよ!」
山田はグッと拳を握った。ようやくレベル上げを本格的に行えるのだ。これでもっと、戦力になれるだろう。楽しみだった。
「それともう1つは、お前たちの本拠地デビュー戦の話だ。できるだけ早く、本拠地で顔見せをしておきたい。来週の本拠地3連戦の3試合目に、全員スタメンで使うつもりだ。それまでに経験値稼ぎクエストから帰ってこい。帰ってきたらすぐに出番だ。全員、覚悟をしておけ」
「「「「「はいっ」」」」」
山田たちは声を揃えた。
「ふふ。良い返事だ。で、最後にもう1つ。これを渡しておこう」
マギーは懐から4枚のチケットを取り出した。
「お前たちのデビュー戦のペアチケットだ。工房体験で特にお世話になった方がいるだろう? 良ければ見に来てくださいと言って、渡してやってくれ。……ロバートにもな」
マギーは最後、付け足す様に言った。
「わかりました。ありがとうございます」
「あぁ。気にするな。それで、ロバートの奴は、明日来ると言っていたか?」
「いえ……それが、ちょっと考えさせてくれって」
「なんだそれは。まったく。相変わらず、はっきりせん奴だな。来るなら来る。来ないなら来ないだろうが」
マギーは顔をしかめた。
「……まぁ良い。それじゃあ、私はこれで。夜分遅くに悪かったな。明日の応援演奏、楽しみにしているぞ。遅れるなよ?」
○
工房体験最終日の昼休み。食事を取り終えて、お茶を飲んでいるタイミングで、山田はロバートに2枚のチケットを差し出した。
「ロバートさん。これ。俺たちのデビュー戦のチケットです。2枚あるんで、良ければ、誰か誘って見に来てください」
「おお? 良いのか? 悪いな。ありがたくもらっておくよ。日にちは……来週か。随分早いデビューじゃないか。やったな」
ロバートは山田の肩をバンと叩いた。
「はい。その前にレベル上げですけどね。お世話になったロバートさんが見に来てくれるんだし、俺、頑張りますよ!」
「はは。頼もしいな。楽しみにしておくよ。球場に行くのなんて、久々だしな」
ロバートは懐にチケットをしまい込んだ。
「あの、それで、今日の夜、オールスターの応援演奏、どうしますか? ちょっと考えておくって言ってましたけど……」
「それなんだけどな……。応援演奏に行くのは止めておくよ。だけど、オールスターの試合が終わった頃に、顔を出すことにする。ちょっと……『大事な話』があるんだ」
「『大事な話』、ですか?」
「あぁ、『大事な話』。あんまり賑やかなところで話すことでもないし、かといって、それを話さないままマギーと一緒にいるってのも、何だか落ち着かない。だから試合が終わった頃に行く。マギーにはそう伝えておいてくれ」
「……わかりました!」
ゴーンゴーンゴーンゴーン。
「さて、仕事の時間だ。今日で最後。あとちょっと、気合い入れて頑張ってくれ」
「はいっ!」
工房へと向かう山田たちの背中を見て、ロバートはぽつりと呟いた。
「来週から、寂しくなっちまうなぁ……」
「え!? なんですか!?」
「いーや。何でもない。ほれ、ちゃっちゃと行くぞ」
○
最後の工房体験を終えた山田たちは、乗合馬車に乗って街の中心部へと行き、野球道具店で、完成していた巨大魔獣の剛角バットを受け取った。明日からの経験値稼ぎクエストに間に合ったのは何よりである。一旦、冒険者寮にそれらの荷物を置きに戻ってから、マギー監督と待ち合せているムーンライト・ハウスを目指した。
オールスター開催日ということで、業務はいつもより早く切り上げられ、まだ空には陽が微かに残っていた。この世界では、メジャーリーグの開催日である週末には、仕事が早く切り上げられるケースが多いのだ。オールスターともなれば、なおさらである。
パーティーは雑談に興じながら街路を行く。
「ロバートさん。大事な話って、いったい何でしょうね?」
「なんだろうなぁ?」
「2人とも、お子ちゃまなんだー! 大事な話って言ったら、1個しかないじゃん!」
「むう。何ですか? ノア?」
「愛の告白だよ! きっと! きゃー、なんかはずかちー」
ノアは両手を頬に当てた。
「や、やはり、そういものなんでしょうか。でも、あんまりにも急なのでは? だって、20年ぶりに会うのでしょう?」
「ルーチェはわかってないなぁ! 離れていた時間が想いを育てるって、なんか、ラブソングの歌詞とかにも、よくあるでしょ!」
「ちょっと離れすぎじゃないですか? 20年って……」
「いいの! そういうこともあるの! お子ちゃまにはわかんないの!」
「お子ちゃまお子ちゃま、言わないでくださいよ! ノアにだけは言われたくありません!」
「むう! どういうことー!? ノアは30歳なんだよ! 年上なんだよ!? 敬って!」
山田は驚愕の眼差しをノアに向けた。
「そういやお前、そういう設定だったな?」
「設定って何よぉぉ! 事実だから! ノアは30歳なの!」
「30歳にしては馬鹿すぎないか? 説得力がないんだが?」
「馬鹿って言わないでよぉ!」
「イッキュー、エルフは長命種なので、心身ともに成長が遅いのです」
「そうだよ! ルーチェ! ちゃんと説明してあげて! エルフはゆっくりでいいの。30歳でようやく大人なの。30歳になるまで働かなくてもいい、素晴らしい種族なの」
「まぁ、それを加味しても、30歳にしては馬鹿すぎますが」
「ひどいよぉ!」
ノアはルーチェの襟元を掴んで揺すった。
○
ムーンライト・ハウスに入ると、水晶映星の近くの席にマギーが陣取っていた。すでに酒を飲んでいたらしい。顔が少し赤くなっていた。
マギーはこれまでに見たことがない、落ち着いた色合いのドレスを着ていた。
山田たちが入ってくるとマギーは顔を強張らせたが、ロバートが一緒にいないことに気付くと、ふっと顔を緩めて山田たちに椅子を勧めた。
「よぉ。間に合って良かったな。ロバートは……来ないって?」
「それが、なんか、オールスターの試合が終わった頃に、顔を出すって言ってました。賑やかなところでは話しにくい、大事な話があるって」
「大事な話ぃ!?」
マギーの声は裏返っていた。
「きっと、愛の告白ですよ! ノア、どきどきしちゃう!」
「そんなことはないだろう……さすがに」
マギーは苦笑しつつ、ズレた眼鏡を直す。
「いや、そうですよ! きっと! だって、男の人が女の人にする『大事な話』なんて、告白以外にないでしょ!? ノア、恋はしたことなくても、ラブソングはいっぱい聞いてるんだよ! だから間違いないの! 『大事な話』は、告白って相場が決まってるの!」
「……そうかぁ?」
「そういうものなんです!」
「うーん。違うと思うぞ……? ま、どうせ、ロクな話じゃない。『大事な話』にも、色々あるのさ――」
マギーはふ、と悟ったように笑った。
「――だがまぁ実のところ、私もロバートと付き合って以降は、近寄ってくる男はいたものの、全て追い払って野球に集中してきてな。そういうことには、歳のわりに疎い方なんだ。だから、ノアがそこまで言うのなら、そういうことも、あるのかもしれないな」
マギーはノアをなだめるように言った。
「えぇー!? そうだったんですか!? ノアにラブソングがどうのって言ってたのにぃ! 恋愛経験豊富なんだなーって、そう思ってましたよ! 大人の女の人だって!」
「はは。そんなものは、仮面のようなものさ。これくらいの歳になるとな、それっぽく振る舞うことはできるものさ。そういうズルいことが上手くなる。あれは新入団してきた冒険者に向けた、精一杯の虚勢だよ」
「じゃあじゃあじゃあ、1人としか付き合ったことないのに、ま、愛の在り方なんて、所詮は人それぞれさー、なんて、知った風なこと言ったんですかぁ!?」
「ぶふっ」
マギーは酒を噴き出した。
「おいノア! 言い方!」
「でもでもでもぉ! 豊富な恋愛経験あるっぽい雰囲気出してたのに! 蓋を開けてみれば1対0の僅差じゃん! ツーランで逆転だよ!?」
「ツーランってなんだよ! 浮気か!? 送りバントとかでコツコツ行けよ! 1点ずつ取りに行こうぜ!」
「ははは。このエルフは手厳しいな。酒に酔って言ったことだ。忘れてくれよ。揚げ足を取るんじゃない」
マギーの顔は真っ赤になっていた。どうも酒に酔っただけではなさそうだ。
「だがまぁ、そんな有様だから、ロバートに会えるのは楽しみなんだよ。正直に言うとな。別に今更どうこうという話じゃないんだ。ただ、若い頃の思い出話でもできれば、それでいいのさ」
マギーはグラスをことりと机に置くと、髪の毛をいじりながら山田の方を向いた。
「この中で唯一の男であるイッキューに聞いておこう。どうだ? 魔法使いの格好よりかは、マシに見えるだろうか?」
ドレス姿のマギー監督は、照れ臭そうにはにかんでいた。
「ええ。なんというかその、凄く、綺麗です」
山田は正直者である。忌憚のない意見を述べた。
「ふふ。そうか。それは何よりだ」
マギーは満足そうに笑った。
○
山田たちが頼んだ酒が来て、全員で乾杯をしたころ、ちょうど場内にアナウンスが入った。
「レディース・エーン・ジェントルメーン! ただいまより、オールスター中継を開始します! 水晶映星にご注目あれ!」
観客席から大きな拍手が起こる。
巨大で真ん丸な水晶映星に、ぼんやりと映像が浮かび上がった。現在はどうやら、試合開始前のセレモニーを行っているらしく、1塁線上と3塁線上に両軍の冒険者がズラリと整列していた。
各チーム28人。各自の頭の上に表示された”天輪表示“もオールスター仕様になっており、所属しているチームがわかるように、背番号と名前に加えて球団ロゴが表示されていた。
水晶映星は冒険者たちに近づいて、順番に顔をアップで映していく。
1塁側に並ぶ冒険者の中には、東海都レジェンドブレイブスのヒューディーとドラウリィや、森人領ディープグリーンズのエース、『精密射手』トゥアリスの姿もあった。残念ながらエノティラは選出されていない。他にもダークエルフやドワーフ、亜人など、多様な種族の冒険者の姿があった。
並んでいる冒険者の中、犬耳を生やした渋い浪人風の男が映ると、ブラットは机から身を乗り出した。
「あぁ! 我の敬愛する犬童さんが映った! か、かっこいい!」
頭に生やした猫耳がぴょこんと屹立している。
「ブラットは犬童さん見ると、余計にテンションがおかしくなるよな」
「我が魂は彼の者の僕であるからな! なにせサムライファイターズの生けるレジェンドだ! 非長命種の通算安打記録を、現在進行形で更新中の安打製造機。シーズン最多安打のタイトル受賞回数は長命種を含めても最多の16回。亜人で初めて生神様の勲章を授与されたパイオニア。テイクバック|(※腕を後ろに引く動作)の少ない独特の打法は、居合打法等とも呼ばれ――」
「はいはいはいはい。それはもう何度も聞いたってば」
山田は苦笑した。ブラットの犬童に関する講釈は、メイランド村でサムライファイターズの試合を見ている時に、何度も何度も聞かされていた。
犬童は今年で41歳になるベテランで、長いボサボサの黒髪と顎髭が特徴的な、犬族の男である。少し垂れた灰色の犬耳が、大人の渋みを演出している。クラスは侍。シュアなバッティングと衰え知らずの俊足が持ち味で、ホームランこそ少ないが、毎年大量の安打を積み重ねていた。
そうして一塁側――東大陸の連合チームを映し終えると、今度は続いて、3塁側の冒険者達を順番にアップで映していく。普段のメジャーリーグ中継で見かけることのなかった、西大陸に位置する球団の連合チームだ。
「なぁルーチェ、3塁側には、見たことのない種族がいるな? あと、子供も混じってる」
3塁側の冒険者の中には、紫がかった皮膚の角が生えた種族と、可愛らしい服に身を包んだ子供たちの姿があった。
「あぁ。魔族と小人のことですかね? 確かにこちら側の大陸では、ほとんど見かけない種族ですね」
「子供に見えるのは、小人って種族なのか?」
「そうですよ。小人の場合、あれで立派な大人なのです。俊敏性に最も優れる種族ですね」
妖精のような愛らしい服を着た小人の女性が、きゃるんとした笑みを浮かべて水晶映星に向けてピースをした。あれで大人だというのであれば、実にあざとい。
「もう片方の魔族ってのはなんなんだ? 魔王領デビルウイングスってところの人達?」
「そうです。かつて『悪の神臓』の力で、世界を滅ぼそうとした旧魔王の手によって、魔族に変えられてしまった人々の子孫です」
「悪の心臓? なんだそりゃ。魔族に変えられたって、どういうことだ?」
「悪の神臓というのは、持ち主に超常の力を授ける『神体』の1つです。悪の神臓には、人々を理性を無くした魔族に変えて、操る力があったそうです。魔族は魔物に変身する異能を宿していて、旧魔王は魔物の軍勢を操って世界を混沌に陥れました。それを討伐したのが伝説の勇者というわけです。私たちが生まれるよりも、ずっと前のお話ですね」
「なんか……スケールがでかい話だな。ラノベみてぇ」
「……らのべ?」
「いや、こっちの話だ。魔族の人達はじゃあ、今も魔物に変身できるのか?」
「できるそうですよ。ただ、魔物に変身すると理性を失うらしいので、基本的には禁じられているみたいです。魔族の方々は今では1つの種族として認められ、旧魔王が支配していた領地で主に生活しています。種族特性としては魔力と力が高めですね。デビルウイングスはダイナミックな野球をしますよ。悪魔打線なんて呼ばれてます」
「なるほど。世の中には、色んな種族があるんだなぁ……」
間もなく、試合が始まろうとしていた。
○
試合は4回の表まで終わって、西連合1-1東連合。
東連合は2回裏の先頭打者、4番に座ったヒューディーのソロホームランで先制。西連合は4回表に2死2、3塁のチャンスを作り、魔族の冒険者がライト前にタイムリーヒットを放ったが、犬童が衰え知らずのレーザービームを披露し、2塁ランナーをホームで刺してチェンジになった。
水晶映星がリプレーを映し出すと、歓声と大きな拍手が巻き起こる。店内はビッグプレーに酔いしれた。
普段は応援することのない他チームの冒険者を応援する。普段は敵である冒険者が味方になる。これもまた、オールスターの醍醐味である。
「はわぁぁぁ。犬童さんかっこいぃぃ。生きててよかったぁぁ」
ブラットもスタンディングオベーション。いちいち言うことが大袈裟である。
「さて、みなさま! 準備が整いましたよ! この回より応援演奏を開始いたします! 今日はどうか、一緒に応援を楽しんで行ってくださいませ! ゴー、ゴー、東連合!」
4回裏の攻撃が始まる前、アナウンスと共に、ステージ上に楽団が姿を現した。トロンボーン、ウッドベース、ドラム、ピアノ、トランペット。初日の夜に見たのと同じ、ダークエルフの楽団である。
ボーカルを務めていた女性もいる。今日はトランペットを持って、ステージの中心に立っていた。
ノアは彼女を真っすぐに見つめた。
「あの人が、霊楽師ですか?」
「あぁ。そのはずだ。以前、こうして応援演奏に来た時に、能力上昇スキルを使っていた。レベル0の一般人では気付かないだろうが、私が体感したんだから間違いないはずだ。おそらく演奏の質を高める為に使ったんだろうな。スキルを使ってから、明らかに音圧が増していた」
「今日も使ってくれますかね?」
「さぁ。どうだろうな。ま、彼女の興が乗るような、面白いゲーム展開になることを祈ろうじゃないか」




