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#8

更新がずいぶん遅れました、おかげで大学に行けるようにまでなりました

目を覚ますと、雨が降っていた。

強く降っているわけではない、丁度、少女を拾ったときのような、

静かな雨が降っていた。

時計を見ると朝の6時。

自分の胸を見ると、小さな頭。

その下にある小さな膨らみがリズム良く上下していることから、

少女が寝ていることを確認する。

「おはよう、少女」

呟くと、微かに少女は耳を動かしてからまた寝息を立てる。

まだの外の雨音は心地よく、僕もまた、眠気に誘われてきた。

もう一度寝ようか考えていると、

「ふぁぁ・・?・・」

少女が目を覚まし、僕の胸で埋まった視界に困惑していた。

やがて、

「おはようございます、ますたー」

っと、抱きついてきた。

「うん、おはよう。もう少し寝る?」

「いえ、起きます」

少しだけ僕の胸でもそもそと動いてから起き上がる。

拾ってきたときからだいぶ育った少女の体はいろいろと膨らんできている。

まぁ、少しだけ悔しさはあるけど、

身近な存在の成長は嬉しいものだから気にしないでおく。

「ますたー、私の体に何か?」

少女が目をこすりながら僕を見る。

「いや、何も」そう言ってから、タンスに手を伸ばし、服を出す。

「・・・」

少女は訝しげに僕を見ていたけど、

服を渡すと着替え始めた。

僕は胸のボタンを一つ外しながら、台所で調理を始める。

「マスター、今朝のメニューは何ですか?」

「ご飯と味噌汁に焼いたウィンナー。欲しいならハムも」

答えると、少女は嬉しそうに

「いえ、十分です」

と答えた。

少女は味噌汁が好きらしい。だから僕は一日の中で一度は必ず味噌汁を作る。

味噌や野菜などの最低限は実家から支援物資として送って貰ってる。

その辺は兄たちに感謝だ。


味噌を溶かし終える頃に少女が皿を準備する。

やはり、彼女は優秀だ。いつも通りに朝食をとり、さっと支度をして出かける。

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