たいけん
こんばんは。
「ところで、坊の持っているナイフは七本だったはずだけど、今見た感じは二十は有りそうね。」
「ああ、全部で四十ある。
普通に考えて、七本しか無かったら七回しか飛ばせないだろ?四十もあれば、天から降り注ぐはキラキラ光り神々しく見えたりするだろ?
って言っても、最近じゃあ考えただけで戻って来るから特に楽チンで問題は無いけど。」
ん?普通だよ普通!と話だすが、アルとコロは『え!?』となっている。
だがしかし、アリサ先生は俺と同じ意見なのかさほど驚いていないとようだ。
「じゃあ、その四十本のナイフの属性見てあげるから貸して。」
「属性ってなんだ??いや、アリサ先生は知っているかも知れないけど、俺は魔法使い出はないし僧侶やシスターのような回復系魔法は存在しない。
……そうだなぁ、言うなれば義賊に愛されし無属性だろうな。」
先生に『別にどうでも良いから早く貸して!』と催促を求めるのだ!だから、しぶしぶに『壊すなよ』と何本か渡した。
(うーん……驚いた。これ普通のナイフなのに、これには大地の聖霊がここに住んでいるわ。
って!?……これも!これも!……これなんか大聖霊じゃないの!!?コレ一本で十年は暮らして行けるわね。)
思いの外、万札の束を偽物かどうかという審議をしているかのような見方をしているアリサ先生を見るのは『も、もうイイだろ!返してよ』と言いたいが強く出れないのも事実。
そんな俺の様子を見て、覚えて無いんだろうなぁと思いつつ話出した。
「勉強したと思うけど、おさらいでもう一度言うから聞いてね。
世界には六つの大陸が存在するって知ってますよね?そして、六つの大陸一つ一つに、それぞれ大聖霊が七つ存在すると。」