早く!助けるんだ。
こんばんは
右往左往と逃げ回る街の住人には悪いけど、大方の方は作戦通りに俺達は各街の門から入る事が出来た。
多分だけど、東・南・西・北の各出入り口にはコロ以外の仲間が配置している。ルルとアリサ先生は一緒に南門、つまり正門の所から入る予定となってはいるんたが。
(驚いたろうぉな。)
配置に着いて間もなく、赤い炎が立ち上ぼり白い煙と共に人々の叫び声がしたら
「どけ!」
「通行証か、もしくは銅貨を貰います。」
「バカ!今は急いでるんだ!とりあえず銀貨払っとくから家族で逃げるからな!?」
「馬車を通るには東門か西門にして下さい。」
「こっちは急いでるんだ!……クソッ面倒だ。どけぇ!!」
こう言って、グレートグリートの各門からは多数の人々が出て来たんだ。
だから、入る手間ってもんは皆無に等しいだろう。
だが……一人だけは、そうでは無かった。
「えええぇ?えええぇ??火事ばっかで道が見えないじゃん。」
そう!我らの義賊の長であるボスである。
ボスは西門に配置していて、時間と共にムッシュを飛び立たせて待つこと一分位で、ドバッと西門から多数の人々が出て来る事を『ムッシュよ!計画通りで中々やるじゃ無いか!』とサササッと、街へ入るとソコは地獄の業火が広がり、所々に熔岩の溜まり転々と続いていた。
「ああ。コレは、ダメだな。」
自分で撒いた種だと言うのに、街へ侵入して目にしたのは物凄く大きくなったムッシュが、意図は不明だがブンブンと巨大な二降りの剣を素振りをしていた。
その意味不明な素振りが降り放つモノは、剣から滴る赤い液体……そう!熔岩である。
熔岩は、全ての生命を奪い去る程の熱さなのは勿論な事なのだが、それよりも!
「……北門から入るか。」
俺の選択が消えた瞬間だった……かの様に思えた時!?
「主様ぁ!?何故出て行かれる!?」
コッチ見て、熔岩が無限に出る剣をブンブン振り回して呼び止め無いで欲しい。
まあ、幸い誰も周りには人の気配は無かったから良いが、誰かがいたら俺はほぼ悪党じゃ無いか!
「炎が熱過ぎて、俺が死んでしまうわ!だから、別の門に行くから。」
じゃあな!と別れの軽い挨拶をしようと
「私を所持している主様は、私以上の赤の聖霊……まあ存在しないですが!フフフ。
なので、その熔岩だろが火だろが何も攻撃はして来ないでしょう。大丈夫!服も燃えません。」
「本当?」
「本当です。……というか、全ての聖霊には自然に対する体制が得られますので。
なので、頑張って!」
グッ!とサインを送られたんだ!だったら、行くっきゃねえってもんだな。
とりあえずは、スローワールドを展開し『ソイ!ソイ!!』と、揺らめく炎に手をヒュッ!て卓球のスマッシュの様に素振りするかの様にした。
そして
「おっと!……待ちな。」
「ゴホッ!ゴホッゴホッ!!」
「俺は、暁の炎のボスってもんだ。」
火の熱にヤられたのか、先ほどの咳以降は全く言葉を発しなくなっていた若奥様……左手に指輪がを見つつ『そいやあ』と掛け声を上げると同時に、炎がボフゥと炎の揺らめきが避けて行く。
そして再び、言って置かないといけない事がある。
「これで大丈夫だ。立てないなら、背負って行こう。なぁに!義賊・暁のボスは心が拾いのさ!
……重!?」
「オイオイ。人助けは感心するが、女性に重いとか失礼ってもんだろ。」
ガクッと崩れそうになった俺の背負いブツは、誰かに後ろから支えられた。
誰だ!?と確認し目と目が合うとそこには!?
「何を驚いた顔している。……俺だよ、長耳ジャックだよ。
フフフ。『なんでココに居る?』って顔してるな?ツレナイなぁ……お前が呼んだんだろ?」
呼ぶ?何時呼んだ??……俺!?
首を傾げていると
「俺には聞こえたぜ。
【歴代の孤児院の称号を受け継ぎし『坊』よ!今すぐグレートグリートに集合せよ!】ってなぁ。そして今、理解したぜ。
お前が呼んだんだな?……だったら命令してくれよ!!何なりと従うぜって言ったらおかしいかもしれないが、何故かそう思ってしまうんだ。」
その後も、耳長ジャックの話を淡々と聞いていると、時間が経過していくと歴代の冒険者や伝説級の冒険者……更には商人等も来ている事が発覚した。
では、仕方ないなぁ……
「歴代の坊に継ぐ!!街の人達を助けるんだ。
助けた後は、名乗るのを忘れるな!……そう!忘れるな、今だけはお前達の背中には赤い暁が見守っていることを!……俺達は義賊・暁の団!」
伝えた後、緑の大聖霊のミドリさんにお願いして各方面に知らせて貰った。
その後、第二次災害が勃発となった。
何が第二次災害なのか?
「……という訳だ!ミドリ!!早く皆に、坊達に知らせて罪も無い街の人達を助けてくれと、風で送り届けてくれ!」
ってね。
もう一度言う。
「もう一度言うぞ!?罪も無い街の住民を巻き添えにするのは義賊に反する。
だから!ミドリ、俺の言葉を各坊という称号持ちに風で通達してくれ!早く!!」
そして、瞬く間に……
「……おおう。燃えてるなぁ。ヤベェな。」
俺は、炎が活気に踊るこの街の住人となり、一人呆然と遥か先の炎の踊る姿を見ていた。
結果で言うと、俺の命令という情報は素早く広がった。……と共に、炎が同じスピードで広がって行ってしまいよった。
明日もよろしく




