俺が最初
こんばんは
すぐさま、脇に挟んでいた鳥助を取り出して目と目が向き合う距離へと設置して
「鳥助!?お前は俺に何を見せようとしていたのだ?正直にハッキリと言え!」
「……」
勢い良く話かけるも、何も話さず黙るという結果になりそうになった時!心から鳥助の声が聞こえて来たんだ。
「ど!?どうしたぁ!?」
聞こえて来たと同時に、ムニとメヒョウや全ての大聖霊が一斉に出てきたと思ったら代表でメヒョウが声を掛けてくる。
「私達は聖剣の後継者となる手助けをするの。」
「だから?」
「だから……本当は、聖剣が後継者を選んでから勇者の職陣を描くつもりなのだけど、主は最初から義賊だったしね。」
「??……だから?」
突然、ムニの手から水が線状に伸び出すと一つの円を描き出す。
というか、こんな狭い所に大聖霊がボワン!と出て来れる?……いや!出て来た。
状況把握で言うと、ムッシュと骨爺とポニー(仮)は外で浮いて待機している。
「これは?もしや!」
「はい!義賊の職陣です。」
ムニの掌に型どった円の模様は、ソレはソレは俺にしてみれば神々しく光輝いていて、俺を何処かへ飛ばせさせる程のテンションへとさせた。
「善は急げだ!ズボンは脱いだぞ!
早く!早く入れてくれ!!」
中途半端な脱ぎ方よりも、全部脱いでムニの邪魔に成らない様に俺はした!この時俺に昔習った事が鮮明に思い出したんだ!
それは、アリサ先生から『職陣というのは、元来大聖霊からの贈り物とされガチですが、そうとも言い切れないのがあり、それは“聖霊達が遊んで出来た大地がそうなっていた”とも言われます。』そう!俺は完全に思い出したから
「さぁ!ムニよ、一発ズドンとやってくれ!!」
だから!聖霊は職陣の扱いにも長けていると思い出したんだ。
じゃあ、ムニがやりやすい様に!
「オラッ!尻をクイッと上げるぜ。
……コイ!来るんだ!!コーイ!」
「では行きます。」
水で描かれた職陣は、ウィィンと何か魔法が掛かっているかの様に水が赤く変化していく。
俺にとっては初めての経験だが、されど俺は後ろ向きってのもあって、マジもんでマジの処女と言えよう。
そんなウィィンという音を耳のみで感じ取り、今か!?今かと馬車内で立って、馬車の骨組みに手を置いて只ひたすらに待つ俺。
「わぁ!って、ムニの手か。」
「すいません。動くとマズイので、私の手でお腹を押さます。」
「良いよお!ムニ!間違い無い様に……来て!」
そして、来た。
俺の尻が!?ムニの手によって侵略して行くのが分かる。というか、
「熱っうー!」
俺の尻に、熱く熱した赤い鉄の棒が刺さっているみたいだ!
「あ。言ってませんでしたがボス、職陣の上乗せは少し熱が出るんです。
ボスは特殊で敏感な尻ってのもあって、皆とは全然違うのかも知れませんね……だけど頑張って下さい!三分頑張れば義賊です!!」
三分かぁー!長い。
それはそうと、ここは馬車であり臼布で男女と区切っているだけでの空間である。
しかるに、この状況を目を使わずに耳だけで感じ取るというのならば、一体全体どうなってしまうのだろうか。
「ムニ!お前の手が熱くって、俺の尻に火傷でも負わしてんじゃねぇだろうな!?」
(入れろ!って言ってたわよね??尻?手??)
「死んでしまえと思うアルですが、三分は本当です。これは、誰もが通る道!一瞬の我慢は永遠の幸せと成るのです!」
(誰もが通る道!?痛いのを過ぎたら?幸せに)
「メヒョウ!来い!……体全身が熱くってかなわん!抱かせてくれ。」
(ほえ?ムニと坊でトドメの+メヒョウ??)
「坊!!そんなのは大人のイケナイ道楽よ!?そんな事は私が許しません!!今、助けに……?」
先生は、それはそれは血気盛んに男勝りで叫んでから、男女を分けていた臼布を先生の繰り出した手刀でスパッと切り、臼布を自身で床へと叩き付けて
「何してんの?」
目の前には、メヒョウにガッシリと抱きついて(メヒョウは少し喜んだ表情)、ムニの手は赤く光り下半身裸の坊の尻へとメリ込ませ(ムニも喜んだ表情)ている状況だった。
「いや見れば分かるでしょ!?義賊の職陣を付けて貰ってんの!先生は邪魔しないで。」
先生は、スラスラーと目を配らせてからスタスタと歩いて、唯一席が空いていたアルの目の前の席へ。
つまり、俺の斜め右の真下に。
そんな頑張りもあって、三分は経過し義賊の職陣を上からプリントする事に成功を納めたのだ。
明日もよろしく