明け方
こんばんは
「結構寝てたか?」
「いえ、ボスには昨日からの事を考えると長過ぎる一日だと思いますし、当然の結果だと思います!」
ものすごい遠慮しているアルには悪いけど、あのリアルな夢から覚めたというのもあって、妙に未だ夢から覚めて無い感覚があった。
それは……
(夢かどうかは分からないけど、最後の部分の悪神と変わり果てた奴に、七本の虹の光が刺さってから……どうなった?
というか、あの夢は俺に何かを見せたかった意図が感じられるんだよなぁ。)
集中して考えるなんて事は、人生の中で義賊の特訓メニューしか無かった。
なのに俺と言ったら、アルの言葉を素通りしてスクッと立ち上がり、アルの隣へと座る。
「ボス!?どうかしたんですか??」
アルの声に俺は『もしかしたら!』と思った。
「アル!よく聞いてくれ。信用してくれないかもしれないが、この鳥助を枕代わりにして寝た所、何故かは分からないが昔……つまり、アルジャーニとサザンのやり取りの映像が俺の中へと入って来たんだ!
しかも、それは夢としてな。
まあ、夢って言うのは悪神となったエリラルがサザンが所持していた聖剣エクスカリバーが虹の光と化して……。」
アルには、俺が見た夢をスラスラと言ってヤるとカタカタと体を震わせ驚愕し言葉に出来ない様子。
「……とまあ、聖剣エクスカリバーから発した光が、次々へとエリラルに刺さっていったんだろ?……」
そうだ!まさにその通りだ!!俺が『変だ』と思うのなら、じっくりと調べて見れば良いだけの事!だから、側で見守っていたサザンと共に付き従った《アルジャーニ》ことアルに聞いてみた。
「まさに、その通り!
あの時!エクスカリバーは当時聖霊を宿して無かったにも関わらずに、聖剣からは七つの光が出ると同時に、剣が分裂したナイフが各色の光に乗せてエリラルを貫通させて行ったんてす。」
(何をバカな!?聖剣なのだから聖霊は付いてるだろう!……知らなかったのかな?)
最初こそ、アルに夢落ちで何かバカにされるのでは無かろうか?と思っていたが、話せば話すほどに話が通じる事に俺の心は舞い上がった。
なので、俺の言い方も舞い上がって行くのだった。
「アル……知ってるよな?
アレは、七つ光が植物の壁へと突き刺さった時!俺はあるモノを見てしまったんだよ。」
ニヤリと笑みがこぼれる矛先は勿論アルである。
「なんです?」
(え?……知ってるはずじゃ。)
俺の熱いノリは、残念ながらスルーとなってしまった。
が!
……が、しかし!そう、しかしが降臨したのだ。
それは、旅先なら有ると思うがマイ枕を持参したら、忘れない様に暫くは目につく所へ置いていると思う。
まさに今は、脇にパコン!と鳥助をハサミ込んでアルと挟み込みながら話していた。
「そ!?それは本当か!」
「どうしたんで!?」
「ああ、この鳥助君が偶然にも俺に話をしてくれてな、なんでも『あ、ソレ知ってるっス!』と言っちゃってくれるんだもん!」
「何を?……知ってるんです??」
未だ、馬車に揺られ日が出て来たかな?と思われる時間帯で誰もが寝てる時間帯なのに、俺の心に響いてくる大聖霊からの言葉には、全てが光耀いたモノだった。
そして、アルの言っていた事は本当であり、今から語る真実は、アルから言わせれば心底頷かせる材料だった。
「なるほど……確かにソレはあり得ますね。
七つの光もそうですが、現時点のボスのナイフには各大聖霊といい……昔の事を知っているのを踏まえると……。
ズバリ!エリラルに強制的とはいえ、乗り移った大聖霊は今目の前にいる鳥助を含めた大聖霊と言うわけですか。」
そう!話を重複するが、赤のムッシュ・紫の骨爺・碧のメヒョウ・水のムニ・橙の鳥助・緑のミドリ・黄の(仮)ポニーが、エリラルに乗り移っていた大聖霊なんだと分かった瞬間だった。
明日もよろしく




