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義賊~暁の林檎  作者: ふ~ん
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チート武器でチート武器を作る

こんばんは

 俺の体を揺らすのは誰だろう?


…… 

 なんだかんだで、ルルーをお祝いしてパーティーへと発展した俺達は、飲み食いは当たり前で色々な遊びをした。

 

 その中で、


「ボス!新しい仲間が聖霊無しじゃあ、後々面倒じゃ無い!?」


「そうだなぁ……じゃあ、ボスとして聖霊を譲ってやろうかのぉ。」


(偉そうだなぁ)


 なんかノリで、そんな話へと発展して行き


「では、俺のナイフに取り付いた聖霊をあげようかのぉ。フォッフォッフォッ!」


 ルルーは素直に喜びを見せない。

 その理由は、俺が調子に乗っているからだと思う。

 俺が爺笑いをして、無いアゴヒゲを撫でるかの仕草をすると、明らかに嫌そうな顔をして見せたんだ。


「え!?要らないのぉ??」


「欲しいです!下さい。」


「坊……ルルちゃんが、もしキレたら私は何も助けないから。

 ルルは賢いし、坊以上に大人だから……痛い目見ても知らないから。」


 先生の最後に助け船的な、観戦して冷静に呟くこの物言いは俺の心を寒くさせた後、徐々に心臓を熱くドキドキさせて尻をキュッとしてしまう。

 だからなのか?これから普通にルルーとの対応をスラスラとやっていく姿は、皆をも驚愕におとしいれるのだった。


「じゃ、弓と……腰の剣貸して。」


「?……??」


 訳が分からないままに、ゆっくりと分厚くも無く重くも無いスピード重視の細く鋭い剣と、木で出来た弓を渡して来た。

 ついでに『壊さないでね』とか言われちゃったもんだから


「誰が壊すか!」


 俺は、弓と剣が入る木箱を見つけると『アル!この中の果物出して、木箱使うよ。』と一声かけた。

 皆『んん??』とハテナ顔で見られながらも、イソイソと箱の食材を出して空にしたあとは、弓と剣を入れると


「これで!っと。」


 弓と剣を入れてから、自分の武器のナイフ二十本と果物ナイフを入れる。

 更に、何か丸い黄緑色の玉をソッと入れて蓋をした。


「パン!パン!

 えー……。一時間以内に剣と弓に聖霊が着きますように!あとは、木の弓が玉の素材と融合してミスリルの弓に成りますように!!

 お願いします。」


 なんだ?神に頼むのか?いや、箱に向けてリアル語り掛けていた。


「ふぅ。一時間って長いな。」


「イヤイヤ!ドヤ顔しても分からないし!!」


「は?俺の聖霊アルアル知らないのか!?……言っておくけどなぁ!」


 俺の『言っておく』から始まる内容が、今回の驚愕事実だった。


「【言っておく!】から始まるリアルな話。

 なんか知らんけど、俺ってこのナイフ入れの中にごちゃ混ぜしてるんだよ……普通のナイフを。

 だけど、何時からか分からないんだけど……何故かそこらへんに売ってるナイフに何故か聖霊が着いた。

 それは多分、俺の大聖霊七種が着いたナイフと普通のナイフを混ぜて入れていた原因と思う!」


 そう言った後、箱にノックをして『だよな?』と誰に!?と誰もが思い突っ込む前に、シブイ声と大工の師匠ッポイ声が箱から聞こえた。


「問題無いかと……。

 ミスリルの変形に一時間か面白い!やってヤるぜ。」


 そんな感じで『あっ。』という声が箱から聞こえて来た。


「ミスリルだけに、ミスったの!?」


「ワハハハ!ワハハハ!

 骨爺うるせぇし!ってか面白くねぇよ!!

 ムニがボスの悪口を言ってますよぉ……。


 まあ、その……一時間と言わず五分で完成したした。」


 誰もが箱の中から聞こえる、骨爺とムニとムッシュの会話なんてもんは気になんてしない。

 『ホラなっ!出来たろ』というボスの常識ハズレは置いて、何かプレゼントを貰ったかの様に箱を開けるボスは少し癒される。


「ああ!!剣もミスリルになってるよ。」


 当然の如く弓もミスリルとなっていて、更には弦が無くなっている事が判明。


「弦!弦は?」


 ポムっ!と出て来たのは、なんとムッシュだった。ムッシュというのは赤の大聖霊のことだ。


「弓は赤の聖霊……つまり火の聖霊を憑依させました。何時も通りの弦を引く感じで引いて頂くと、火の弦が出現します……

 ハハハ大丈夫です!熱くありません。」


 え!?顔面羊の骨でガチムチの筋肉で有名なムッシュがなんというか……テニス界の貴公子の様な対応をしてらっしゃる。


「剣は、持ち手と束に緑の聖霊を付けてから刃の部分に赤の聖霊を付けました。

 大成功です!さすがミスリルと言った感じですかね。」


 ルルーは、近代テクノロジーに出会ってしまった明治生まれの人みたく、返事は『あ、はあ……』と何処か焦点が合って無かった。

 それでも、自身の武器というのもあって小さな声だろうが『ありがとう』の言葉は忘れない。


 もう、大聖霊のアルアル話は置いて……とりあえず、皆が変と思っている一点を言ってくる。


「ボス?それはそうと、ミスリルの玉……何処にあったんです??」


「アレは加工したんだよ。」


「何をです?」


「何をって……アレは、あの街でかっぱらって来た金物……つまり看板・プレートもだ。」


 それから続く言葉には、疑いしか無い。


「あのプレートな、売りに行ったら売れなくて、素材はミスリルだったんだよ。

 だから俺は思い付いたんだ、ミスリルっぽく無くしたら!とね。」


 ボスの自慢話の最終局面は『ムッシュが作った』という方向へと向かって行く。

 時間が経過していくと、どんどんとボスの話は無くなって行き、結局はムッシュの鍛冶技術へと移行していくのは必須なのだ。


「オーイ。ボスはここにいるぞぉ」


 声を呼び掛けたって、ムッシュには和が出来て羨ましい限りだ。そんなムッシュなんてもんは!義賊でも無いのに、俺の立ち位置を横取りされた感じとなってしまう。


「もう!寝る!!」

(あれれ?俺がこの場から去ると言うのに、誰も付いて来ないもんだな?どうしたんだろうか?)


 一度その場から立ち上がり離れたりもしたのだ!後戻りは出来ないよ。

 

 もう、一階には俺以外のメンバーが揃っていた。

 これは、なんだろうか?俺が消えてからと言うものガラッとアルの様子やコロの態度、先生の真面目な眼差し・エリザベレルのミスリル剣見る輝く目……は置いておいて、


「ボスはベッドに入りましたね。ボス、怒ってたみたいね。」


「仕方無いでしょ!」


「それで?……折り入った話とは?」


 ボスを一人、その場から立ち退かす為に、数々の対応の仕方などの変化は、


「彼女のスキルに【先読み予告】という、超スキルを取得しているみたいなの。

 坊は隠したいるけど、レベルは五十万を越えているみたいだから……とりあえずは置いといて。」

 

明日もよろしく

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