表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
義賊~暁の林檎  作者: ふ~ん
39/59

コロの嘔吐を無限ボックスへ

こんばんは

「コロさんが風邪!?長旅で疲れたのかもしれないわね。」


「じゃあ、ついでにコロも孤児院のベッドを借りたら良いだろ。」


 なんという、良い思い付きなんだろうか。チームのボスとして、かなり優秀だと思う。

 『行け!行っとけ!』とグッジョブしたボスの顔を見たコロはガクッと崩れ落ちた。


……

「ったく!あの坊のダチか知らねぇけど、なんで私のベッドに乗せたんだ!?」


「仕方無いだろぉ……お前はどっか行ってて居なかったし、子供のベッドじゃ収まらないし。」


 誰だろう……ボス以外の女性の声。

 アリサさん?違うなぁ、エリザベレルさんは違うよね……このトーン、この言葉使いは誰だろうか。


「よっくも!グースカ寝ているぜ!!アリサ先生が側に居るから、仕方なく貸してんだぞ!?」


「そんな事は無いだろ。コロは俺の所ではトップクラスのイケメンだ!!お前も男臭が付いて内心ラッキー!とか思ってんだろ?」


 ああ、意識が朦朧として上か下か分からず、自分の体がフヨフヨと浮いている感覚は?どうなっているんだ?

 だが!ボスに迷惑はかけられない!早く目を覚まして……


「ハァ!?

 アリサ先生、コイツ泣かして良いですか?」


「コレは坊には秘密だけど、孤児院の寄付の六割強が彼によるモノなのよ?

 だから、もうちょっと優しくして!ルルルは坊のお姉ちゃんでしょ?」


 なんという事だ!私のボスを泣かすと!?……守らなければ!!ボスを暴力から救って


「ボス!その狂暴な野郎から離れて下さい!

 ……あ?……おはようございますアリサさん。 

 で?その女性はどちら様でしょうか?」


 突然起き出したコロは、起き出したと同時に腰に着けていたブーメランの様に曲がった剣を抜いて気付いた!『あ?』という声を出して所持していないということに。


「コロ!大丈夫だったか?

 この狂暴なゴリラの名前は、良く俺の過去の話しで出て来るチクリ魔だよ。

 なんでもかんでも、人の秘密をチクッては笑みを浮かべる性根が腐っていて、見た目は綺麗風に見える……が!?騙されるなかれ!現在十八歳の聞き耳たてる狩人だよ。

 まあ、何を狩りするのか知らんけどね!」


 私ごときが、とても心配してくれるのは有りがたい事なんだけど、ボスの向こう側に立つ……本当に見た目が綺麗風な彼女は、どっからともなく弓と矢を取り出してギリギリと弦を引いていた。


(フフフ。楽しいなぁ……よっこいしょっと。)


「なんだ?俺の後ろなんかに立っ……!卑怯ものめ!後ろから攻撃するのか!?」


「(まだ)してないでしょ!」


 コロは、弓を構えている綺麗風な彼女の前に立ちボスへの攻撃を防いで見せた。

 アリサ先生は知っている!コロの優しさを……ルルルも直ぐ感じとって弦を緩め気を沈めたその時!!『あっああー!!』と声を荒らげた。


「なんだ?うんこか?」


「ハイ、坊……女の子にそんな無粋な事は言ってはいけません。

 女の子には、男の子とは違う感性を持っていると教えましたね?覚えて無いだろうけど。」


 先生の『ハイ』で何故か肩をガシッと捕まえられて身動き出来ないボスがいた。

 そのあと、異様に長く拘束しているなと思っていたら案の定、彼女から?アリサさんも含む攻撃があった。


「ひでぇよ。二対一とかさ!拘束してさ!……もっと正々堂々と、男と男の本気の勝負を、ヤルって思わないのかねぇ?」


 男と男の??多少のボスの言ったセリフには注意点があるが『じゃ、ヤっとく?』という横槍が入り、素直にボスは『今日はヤめとく!』とハッキリ断っていた。

 そのあと、ボスがウチに帰ろうと言って来たので帰ろうとした時


「ちょっと、今回の入金額が高額だからルルルと一緒に会計が終わってから行くから!」


 アリサさんは、俺達を先に孤児院から出した見送ってくれた。

 ……だけど気になる。

 あの時ルルルさんが叫んだ事には、全くアリサさんが気にもして無かった事や、その後の私達への対応など……少し変だな。



「行ったわね。

 で?……何か見えた??」


 コクンと静かに頷く彼女の変貌ぶりには、普通の人なら驚くだろう!しかし、長年の付き合いで理解しているのかアリサ先生は冷静にルルルから話しを聞き出す姿勢を取る。


「私のオーバースキルに【先読み】が有るのは知っていると思いますが、最近【先読み予告】という超スキルを覚えました。

 【先読み】は、対象者の五秒先が見えてしまうモノに対して【先読み予告】は、一年以内に対象者に災いと言いますか……要は坊が怪我をおった姿が見えたんです。」


「……そう。どれくらいの怪我?」


「坊だけじゃ無い!!あのコロって人なんか、ベッドが赤く染まり胸に十字の傷が深々と切り込まれて……。」


「もう良いわ!……もう良いから。分かった!」


 ガクッと膝から崩れ落ちるルルルを受け止めて彼女の心境を知ったアリサ先生は、彼女の耳元で何やら囁き、そして返事をするかの様にコクコクと静かに頷くのだった。

明日もよろしく

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ