戦う暁の!
こんばんは
「そうか。ならば、俺達も大空間に行こうじゃないか!アルに遅れを取るわけには行かんしな!」
「それは考えものです。」
え?何が?と俺はクエスチョンマークを取ると『現在、魔物と交戦中にて』と言われた。
「それならば!アルを助けに行かないと!!アルが危ないかも知れないだろ。
それに俺達は一致団結をする団体だ。ポーズだって揃わなきゃあ、全然見栄えしないしよぉ!」
義賊全員集合のポーズを外でやってみたいという気持ちは、聖霊もそうだが他の仲間達にもあまり伝わらない感じがする。
次第に、アル話しも無くなって行き今では
「どうやって下に降りましょうかアリサ先輩?」
「そうねぇ。何処かにソコへ通じる階段があるはずなんだけど……ウロウロとするのは危険だしねぇ。
坊?コロさんとムニさんメヒョウさんとで遊ぶのは終わりにして、早く下に降りないと!ここにも人が来るかもしれませんよ。」
今はシンク台に水を貯めて、中に小金ホタルを入れて本物小銭を取り出したら勝ちというゲームをしていた。
だけど、先生の声かけのお蔭で下に行かなくっちゃ!と気持ちを入れ換える事に成功した俺は。
「もう!ガンガン責めて行くぜ!」
と言い、本当はアルを迎えに行きたかったアピールをモロ出しにした。
こんな時の俺は少し違うぜ!
「出ろガチムチのムッシュ!……そう、お前の名前はムッシュだ。」
大聖霊を出したのは赤の大聖霊で御存知の頭蓋骨剥き出しの腕と腹筋がムキムキの奴。
あと特徴で言えば、右手にデカイ何かの動物の骨を剣のように装備している感じで、あとは下半身は腰みのと言った状態だろうか。
ブシュー!と花から煙が出るや否や叫びそうになったので『ムッシュ!今は静かに行動するんだ!』というと『了解であります』と声が小さな小人みたいに少し甲高かくて面白い。
だけど……ひとたび『床を静に壊して地下へ!』と言った時は本当にビックリしたもんだ。
突然、カッ!と半径一メートル程の円が床に書かれた時!炎の円柱が発生した。
「ムッシュ……スゴいけど、天井の穴は要らないなぁ。」
「ムッシュ……落ち込む。」
何ぃ!?再び小人声が発せられた!!
ガチムチの腰みのなのに、俺の中では憎めない奴へと変化していくのが分かる。
そう!これは、声を荒らげるとアレだ!
「ムッシュ!地下へ。一緒に行こうじゃんか!」
ついでに、不必要な事も言う。
「やっぱ男はガンガン進むべきだよな!下に魔物がいるとかで止まるなんて男じゃねぇぜ。」
音量は低いが、明らかに声高らかにムッシュの肩に乗って下へと降りようと
「ムッシュに続けぇ!俺が一番乗りだ。メヒョウとムニは後から来い。
そだ!男なら骨爺も呼んでおこう!」
そう言ってから間もなく、俺はメヒョウに作って貰った氷の床の上でゴロゴロと悶絶している。
それは何故か?
『男はガンガン行くぜ!』と言うたのは真新しいハズだ。ムッシュも地下へ降りる際は、ガンガンを強調して男的に降りた。
そう!降りたんだ。
そして、ソレは来たんだ。
「ハァー……。……!!……!!」
俺は言った!……何を?……ガチムチの肩の上に乗ってると。
そしてまたも言った!……何を?……男的な着地と。
「あー。坊……ココ、トントンするね。」
ガチムチのドゴン!と着地した男的な着地は、俺の世界一柔らかい袋へと力が行ったのだ。
数十分は経過したろうか?先生の腰トントンのお蔭もある。
今ではそぉーとソフトタッチ出来る位にはなっていた。
「メヒョウ!御免よぉ。そんなプンスカ怒らないでよお……そのヒンヤリお手手で冷して応急措置しておくれよぉ。
ソッとだぞ!ソッと!!」
俺は見ていた。
ムッシュと男祭りを突入したとき、メヒョウとムニの表情はムスッと成っていた事を俺は見て知っていた。
だから、俺が主人だろうが一応謝るのは筋だろう。筋なだけに!ソフトタッチしてくれ。
「わ!そんな所で、そんな部分的犯罪しないで下さい。先輩も腰をトントンしてニヤケ顔とか!」
「わ!わぁ!メヒョウちゃん!俺もあの大王イカに鞭打ちされてさ、腫れちゃっているのさ。
後で冷してくれるとありがたい!」
「……」
上から順に、エリザベレス・アル・コロである。
明日もヨロシク