丸いテーブルを囲んで
こんばんは
俺は今衝撃を受けている。
目の前には、部屋を埋め尽くさんとする生物が突然ニョロンと出てきた。その生物のシワから、赤く炎がにじみ出ているかのように存在を強調している。
しかし!部屋を埋め尽くさんとしている全体図は全てが本物とは限らず頭から離れれば離れる程に、それは幻のようで触れないと言った感だった。
「チョッ!?ちょっと!こんな所で聖霊を出さないで下さい。
こんな小さな部屋で、怒りを込めた聖霊を出してしまうと皆さんの持っている聖霊様に悪影響を及ぼしてしまいますよ。」
「フン!この程度で反応し、主人の命令を無視して出て来るようじゃ半人前も良いところだ!
……それよりも!……赤魔虫よ!あのガキは何分で倒せる!?いや、何秒の間違いか。」
会場は、椅子に座っている奴は別に変化は無いが、椅子の後ろで待機している人や旗を持っている人の聖霊がチラホラと出て来て、今はもっぱらワールドクラスの動物園と化している。
コイツが、にじみ出る様に笑うのは理由があった。
理由は先にも言ったが、俺が衝撃を受けているからだ。コロが驚きつつも、他者へ心配を仰ぐ説明は、多分俺への説明が入っていたんだと思う。
「坊どうしたの??何を驚いているの?」
アリサ先生は、入って来てアルに自己紹介をされたことで【挨拶】をしなくても良い状態になったというのは確実と知ったのか、あの聖霊が出た位から普通に立っていた。
俺は、ワナワナと内心『マジか!?』と思いを込めて言い放つ!
「ヘビが話してる。」
(いつものボスらしい発言。)
「……まあ、聖霊ですからね。」
「坊?教えたと思うけど、聖霊は人が生まれるはるか前よりいたの。
だから、人の言葉なんてもんは理解しているし、坊だって心の中で聖霊とやり取りしているでしょ?」
俺が無言で頷く姿を見て、尚も先生は説明する。
「あと、皆に聞こえる様に話すのは二流がする事!一流は己の心と話し合い付き合う事こそが!本当の聖霊使いです。
こうもあっさりと己の感情で!周囲の迷惑をを出す奴なぞ……底が知れている!!」
あ、ありゃ?俺に説明してる?よねぇ??
「アリサ・デリンジャラさんの言うことは正しいかと。
……で?引っ込めてくれませんかね。さもないと、攻撃をするという貴殿の意思表示を受け取りそれなりの対処をしますよ。」
先生の俺への説明とアルの話の進め方で、目の前の顔に刺青が入った奴はギリギリと歯を剥き出しにしていた。
だけど……?
「仲間思いだなアルジャーニ、アリサ!……成る程、そのガキは普通のガキじゃ無さそうだ。」
(それにしても、本当か?あのガキから強大な力がするだと!?
……もしや、失った大聖霊か!?確かめねば)
「先生を呼び捨てぇ!?」
「ハイ。坊ちゃん落ち着きましょう。
爬虫類は男の魂なのは知ってるし、そんなランランと目を輝かせないで欲しいです。」
先生が俺に『ちゃん』を使っているだと?もしや、キレてるの?
「うん。一旦落ち着きましょう。」
先生の『うん』は俺の内心とシンクロした感じがした。そして、俺はキュッと尻に力を入れて緊張の糸を張り直す。
そんな俺を見て、再度ニヤリと笑みをこぼすのを見えた瞬間ソイツは話し出した。
「いやぁ。すまんすまん!ダメな大人が出て来てしまったようだ。
謝罪を含めて、少ないが金貨百枚で許してくれアルジャーニ殿・アリサ殿。」
「いや、謝ってくれるのなら……金貨なんて……」
また、さっきよりも笑みが強まった感じが
「一ギルドからの金貨を突き返されると、どうも我が名レッドテイル・スープーが廃るぜ!
……と言いたいが、ここは大人が我慢するところだ。
そうだろ!?というわけでゲームをしようか」
レッドテイルという名の男は、慣れた手つきでカードをシャッフルしてテーブル中央に空いた所に規則正しく並べた。その間にも、話ながら説明は続く。
「なぁに、簡単なゲームでしかも!負けても誰も損には成らない様になっている。
勝てば金貨百!負けても、このゲームの素晴らしさを知るだろう。」
そして、声高らかに発現する。
「さあ!俺が開発した【聖霊特訓!真剣対話合戦】をやろうか?
……フフフ。分からんだろう?これは、聖霊の言葉を聞いて且つ!聖霊の力を使用して見えないカードの数字を言い当てるゲームなのさ!
そうそう!これは、各国で採用され聖霊との付き合いを特化したゲームなんだよ。」
会場は『知ってる!これには俺の聖霊力を強化したもんだ!』とか『レッドは切れやすいが、良いものを発明したぜ!ありがとよ』等の絶賛の嵐が降り注ぐ……中で!!
えええええ~。……ええぇぇぇ……と暁の面々。
「ハッ!……そんな御遊びはせん!!」
全てのモヤモヤを一息で吐き捨て、イケシャアシャアしているレッドなる者に、腐れゲス野郎を見るかのようにさげすむ態度をした。
明日もヨロシク




