カードゲーム……命!
こんばんは
ドキ!っとなった所へゆっくりと話出す。
「百戦錬磨のアルに言うけど、男と女で大事な所が形が違う位は知ってるよなぁ?
ああ、その顔……やっぱり知ってたなぁ。ハハハ……」
俺は、力で押さえ付けられた物語は嫌う。
何故かって?それは、そいつが語りたかったんだ。そう!それは、命をかけてな。
そんな無念という力は、やがて力で滅びるものなのさ……だから!人は心で物語を語るものなのさ。
聞けぇ!!心の叫びをー!
「コロ……女性のアソコ触った事アル?」
フッ。無いな……だから!俺が語ってヤろうではないか!!
「いや。まあ、……ありますよ。」
「分かった。無いんだな。」
先生とエリザベレルは、ジトメを向けていたが意外な事にコロが有罪だって分かった時には、俺は強制的に無罪として事を済ませて話は続く。
「え?有りますよ。そういう店が経験したこと有りますので。」
なんだ、有罪なのか?
「嘘っぱちを申すな……もしや!?誰かに脅されたか!」
『全然違いますよ』と丁寧に拒否をするコロにフフフンと余裕の笑みを取り相手の出方と取っていた矢先だった。
「あ!エアウルフの群れだぁぁ!!」
そんな野暮な商人のオッサンとか、どうでも良い。それよりも!己の意識を突き通すとは……成長したものよ。
……あのコロがなぁ。
俺はそのまま笑みをし続けて、コロに語る。
「よくぞ言った。たとえ俺が義賊の頭だとしても!それでも、己の言った言葉を曲げないとは大した者だ!!……」
荷馬車が、バァン!バァン!と鞭を叩き早くなりガタガタと揺れるが俺の語りは始まったばかり。
「……お前こそ、本当の義賊だ!
さあ、俺が密かに改良したマジもんのカードゲームをしようじゃないか。
行くぞ!聖霊対決と参ろうか!」
ガッシャンガッシャンと床が跳ねる所でスラッと並べるのは!?
「なんですかコレは!?」
「聞いて驚くなよぉ。これは、」
『これは、』から始まる内容は、まず原料は魔物の核であり、それをスライスし薄く切る。
そのあと形を揃えて、ハイ出来上がり。
「ってわけさ!……さ、ヤろうか。
因みに、ヒントとして混乱の聖霊を混入してあるから表示されてるのは偽物だからな。
それに、札の下は意外と聖霊が入る隙間が無いし入った所で、マジで心眼で見ないと見えないからな!頭で考えるなよ!心で感じろ!!」
ずらりと並べられた札は全てがワイン色で怪しく輝いている。
札の表面には数字とマークが浮き出ており、今から神経衰弱を開始するのに余裕を思わせる!?だがしかし!忘れるなかれ、ボスの言ったヒントを!!
「す、凄い。……感知しにくい。……疲れる。」
『さあ!ヤろう』って所で肩をチョンチョンと叩く振動があった。
振り向くと先生がいて、というか元々先生は俺の隣なのだから当たり前ちゃあ、当たり前なのだが。
「何?参加したいの??」
「いま、ソレ、やること?」
「ヤらねばな!コロと心の勝負だよ。」
うん!これは、絶対必要な事!
俺をジッと見る先生は『うーん』と考えた後、『あの追って来る犬をどうにかしてくれる?……そしたら、続きしていいから。』と何故か呆れた感じだ。
うーん。こうも先生から淡々とお願いされるとか……有るな。
例えば、ご飯の時間だから手伝って……そしたら早く食べれるからとか言われた時とか?
少しの間はあったが俺は素直に受け入れ、後方が見れる様に垂れ幕を上げた。
すると、見えること見えることで犬が追いかけるじゃないか。
「な!?あんたそんなナイフで何をするつもりだ??」
「なんもしねぇよ。ただ、ブーメランの練習するだけだよ。」
特に力まず投げられるのは、クルクルと回るナイフ。それは、弧を描いて手元へ戻るという不思議な光景と
と??
【ワハハハ】と、ここに怪盗現わる!
「ワハハハ。ワハハハ。ワハハハ。ワハハハ……こんなもんで良いかな。」
一度目の投げただけで、先頭を走っていたエアウルフが転んだのを切っ掛けに、投げれば投げる程に転がり泣き叫ぶウルフの声が発せられて消えて行く。
本当、エアウルフは消えて置き去りになって走れもしないのを眺めながら、今一度気合いを充電しなおす。
「……さあ。続きをヤろうかコロよ。」
そんな感じで目的地へと着いた一向は、精神と魔力を擦りきれながらも、力及ばずフラフラで街へと入れない。
兼ねてより、エリザベレスが準備していたテントで一夜をとった。
明日もヨロシク