表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
義賊~暁の林檎  作者: ふ~ん
19/59

触った感じオッケー

こんばんは

 朝起きてする事と言えば、昨日は色々あったのでとりあえずは、尻の安否確認をして風呂に入りたい。

 やっぱり一人の男として、尻に手形とか変だし見られて嫌だ。


 まあ、尻は後ろに着いてあるから確認では無く、接触して物の状態を確かめる。

 そのあとに、水でも良いけど浸かった時に染みるかどうかの確認だよね。


 と


(お湯は俺の係だから昨日のまんまだよねぇ。)

「とりあえず、お湯!って事でお前に任せる!」


 出現させたのは水の大聖霊で、あの水色の清楚な雰囲気のある女性だ。

 何時もは、服を着てお湯と表面の掃除をするのだが今日は既に全裸で準備万端だ。


 『いつものヨロシク』で元々入っていた水を吸収した彼女は、どっからともなく湯を一瞬で入れなおした。

 湯が貯まったのを切っ掛けに、ドポンと直ぐに湯に浸かりながら泳ぐ。

 そうしていると、向こうでジョバババと床を水で磨く音が聞こえて来るのだ、


 で、終わると豪華な温泉なステージへと変貌するのだ!


「って!何故に裸になる!?……まあ、郷に入れば郷に従えって言うしな。

 良いぞ。掃除したのはお前だし。」


「って!良いわけあるか!!」


 なんか分からんが先生いた。よく見れば、後方にエリザベレルもいた。

 チャプと両者浸かる前に先生は、タオルを全裸になっている聖霊へと投げ渡して、いかにも私のような格好をしろ!と言わんばかりにジェスチャーした。


 すると、どうだろう!『あ!成る程』と相槌をポンと鳴りそうな感じで打って理解したようだ。

 水の聖霊は、俺に近付いて行って


「おう!ありがとな。」


「って!違うってぇ!!」


 水の聖霊さんは、先生がタオルを身体に巻いているのを見て、それを俺に巻いて来たのだ。

 それはそれで、大正解のハズなのだが……それでも収まらずにバシャバシャと迫って来るじゃありませんか。


「先生。もう良いでしょう。

 俺も先生から学んだから分かりますが、俺に付いている大事な所と女性の大事な所さえ守れれば特にどうって事は無いし、見られて損するのも有りませんし。

 まあ、人それぞれ大きさとか違うみたいなんで、先生は人って事でタオルで隠しているですよね?……分かってますよ。

 先生とエリザなんちゃらが、それくらい大きいってのもタオルの大きさで理解してます。」


 ん?んん??となるエリザベレルに対して、前を手で隠して『大きくない!普通です!』と大声で言った辺りから、エリザベレルはそう言う事かと納得する。


「あとそれと、先生は間違ってますよ。」


 『何が違うの?』と言って、肩まで湯に浸かる


「今さっき聖霊の裸体を見ましたけど、男と全然形が違うじゃないですか!……それでも、俺と同等の大事な所って言えるんですか!?」

 

 更に俺は一緒に隣で浸かっていた聖霊を、ガバァ!と立たせ


「何ですかコレはぁ!?教えられた形と違うじゃないですか!!」


 『何ですかコレ!!』で彼女のアソコを手に取った所で、閃光のナニカが飛んで来た。


 で


 今はもう長距離荷馬車で揺られ、かれこれ三時間は経過しただろうか。

 閃光のナニカは知らんし分からんが、舐めて貰っちゃ困る!俺は何時いつ何時なんどきでもカマンだぜ!……なんだけど、二人同時とか卑怯だろ。


 閃光のナニカを避けたのは良かったんだけど、避けた先が先生のグーパンが有ってね。

 自ら、グーパンに向かって行ったのさ。

 まさに、勇気ある行動だよ。


 荷馬車に揺られ、口が痛いってのも幸いして無言の外出日和だよ。


「お客さん、口が腫れてるけど虫歯かい?」


 なんだコイツは?口が痛いと分かっていて、俺に口を動かそうと狙ってやっているのか?無視だな無視!


「あー。痛すぎて話す事が出来ないんですね?

 だったらコレなんかどうです?

 興味有りますか?……安くしますよ。」


 俺は義賊だ!だから見馴れない物があったりすると目が行ってしまうのさ。


「いえ。結構です。

 そんな橙護符は、最高級として有名ですからウチでは買えません。それに、これは時間と共に治りますので大丈夫です。」


 フッ。何が大丈夫だ!コレをやったのは先生だろうが!?本当ほんとに目が覚めたら荷馬車とか意味分からん!

 なんとしても!先生に一泡ふかせたい……となれば、アレを使うしか無いな。


 俺は腰の筒に手を入れて『さあ鳥ちゃんや!出ようか』と念を飛ばすと、手の中に収まるナイフが!?

 そして、顔を他者から見えない様に取り出したナイフを痛い箇所に添えた。


「なあ!アル。」


 今までに無い大声を、荷馬車で発する俺に皆がドキン!と驚愕した。

明日もヨロシク

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ