ハカリ
心穏やかに
ゆっくりとゆっくりと
時間を楽しむ
明々白々の事実も
無情なる出来事も
大切にできなかったモノも
流れの中で
通り過ぎた思い出になるなら
まだ
必死に
何かに掴まり
この世界で生きることに
価値はあるだろう
対岸には
待つ人すら居ない
岸に向かい泳ぎ続ける
生ある踠き
リミットの無い
生き死にの果てに
形あるモノができるなら
それには意味がある
あってもらわなくては困る
楽しいと思った形より
扉を開けてくれた形が
何よりも
愛しい事のように
僕等は
喜びと楽しさだけでは
生きられない
踏み入る一歩が始まり
人にも踏み出さなければ
永遠にこのままで
変わらない世界で
足掻いて踠く
蜘蛛の巣に
引っかかる虫のように
何かにグルグル巻きにされ
蜘蛛ではない何かに
頭からかぶりつかれる
凄惨な事件
普通の普通は異常だった
和やかに
穏やかに
ドタバタしては
無理矢理生きている
泣いている
近くに居たいのか
遠巻きに居たいのか
エネルギーの浪費
漏電した心
このままで良いわけがない
少し体を動かそう
目に見える数値で
明日から変わるだろうから