盾の勇者の成り上がりを読んでみて。
作者:アネコユサギ
作品名:盾の勇者の成り上がり
現在読んでるのは155部目です、かなり時間をかけて読んでおります、一週間じゃ足りないくらいに。
まだ完結まで読んでいない所が痛いところですがそれでも言いたいこと、気になること、勉強になること。
が沢山ありましたので今回はその辺で筆を取ってみました。
今回は盾の勇者の成り上がりのネタバレが含まれますご了承下さい。
盾の勇者を語るまず一番最初に目に止まるのは『一人称』でしょう。
私は竜騎士07さんの小説ばっかり見ていましたから一人称と言う小説があることも知らずに過ごしてきました。
ですのでこの盾の勇者の成り上がりで初めて一人称に触れる形となるわけです。
一人称のメリットは何といっても主人公キャラクターのキャラの掘り下げを通常の倍ほども使って掘り下げることが出来ると言う強みがまず目に止まります。
更に他の作品との差別化にも一役買っているのではないかと私は思います。
で、デメリットなんですけど。
主人公キャラの視点のみで情景を全て語らなければならないと言うのが難しいところだと思いました。
「あ、自分だったらこうやるのに」っと言う構想なら何度もシュミレートしました。
一人称だとそのキャラが居ない場所ですら一人称で語らなければならないし。
一番面倒だなと思ったのは、主人公キャラ以外の1対1のバトルシーンの時ですら、視点は主人公キャラの感想を踏まえた上でのバトルシーンだったことです。
「コレ書くの相当面倒だったろうな」とか思いました。
成り上がりなので、最初は悪評だった主人公の印象が、後々になって好評になって行くのはタイトルの時点でわかりましたけど。
その次に目に留まったのは『奴隷』です。
ハーレムとか異世界とか転生とか、異世界チートハーレムとか言われてますが、小説家になろうで人気になるためのキーワードをこれでもかと入れたくってるような印象を受けました。
私も奴隷とか作品を人気にするために、人目につくために入れないとだめかな~とも思いましたがやめました。
理由はそれで奴隷メインの話にするには自分のストーリー的な引き出しに無かったし、無かったと言う事は素人が良くやるような失敗に陥りやすいと思ったからなんですよ。
単に経験が無かったと言うのが大前提としてありました、ほかの作品を見て勉強しようと。
そして今回の盾の勇者の成り上がりを見て、じっくり見て確信しました、タグやキーワードにあるようにやはり奴隷をメインにした話作りにしなければなっらないと。
しまいには「俺の仲間になるには奴隷になれ」っということで、逆になるほどっと感心してしまいました。
他に気になって読んでいたのは、中盤の中だるみでどのような工夫をしているのか。
結論から言うと、霊亀戦や、崩壊した村の復興、奴隷達の解放、他の勇者達との差別化など戦闘とはかけ離れている事をやっている事に注目しました。
あと自分がやってなかったのは魔術の演唱、モンスターを倒した後の武器能力解放、武器屋での会話、などなど、感心する自分が思いつかない事をやっている点で興味を引かれました。
あと「あ、この人ゲームが好きなんだな」とも思いました、本来作業でしかない武器能力の解放、それをまるでゲームかと錯覚するかのごとくゲームをしている。
ここはゲームじゃないと言っておきながらゲームらしいことはちゃんとやっている。
色々な点で斬新で新鮮でした、この調子で完結まで読み進めようと決意しました。
では今日はこの辺で。