4作品を完成させて思うこと。
下には下が居るが、上には上が居るんだなということでしょうか。まあその事は話しても意味がないので保留します。
4作品一つ一つの総評を言いたい所ですが、あまりにも時間が経ってしまったのでとりあえず全体の総評にしますね。
前半は風呂敷を広げまくって、中盤で収取がつかなくなり後半で無理やりまとめあげるといった感覚でしょうか。
それと言いますのも、『書かなきゃ始まらない』というのもあります。だから、書くしかない。
でも途中から段々入れたい要素が多くなりすぎて、まとめるために設定資料を作る。作ったは良いけどその設定資料を全部書き切る前の段階で力尽きてしまう。
といった感じでしょうか。設定練ってからストーリー書くのも経験したし。ストーリー書いてから設定を書くのも経験した。
プロットを作って上手くいった例もあるし、上手くいかなかった例もある。前回の失敗を糧に次へ進もうとしても、そもそも各ジャンルがいつも違うので前の前例が全く役に立たない。
だから役に立ったのはキャラクター設定表のテンプレだけである。
ただどれも共通していることは『鉄は熱いうちに打て』ということであまり人にみせて意見をもらうという事を初期段階でやったらダメだということ。
ダメになるというか、ダメになってしまったという言い方の方が正しい。
第三者の意見はとても有意義で的を得ているものがほとんどだが、作品の終わり。ゴールを決めていない時に道を尋ねるのはあまりに危険だということである。
噛み合わない。むしろ噛み合わせるために人に意見をもらうのだが、そこで嚙み合わせるとゴール地点まで噛み合わないことがほとんどなのである。
じゃあ全話分書き切ってから第三者に意見をもらったほうがいいのか、というとそう言うつもりで言っているわけではない。
結局、一人で作品を完結させるのも難しいのに。二人三人分の意見をもらって完結させるほうがよほど難しいのだ。
だから最後まで描き切って応募まで漕ぎつけられたのは。『ノリで結構な文量を書いてそれから叩き台に持って行った』という具合なのだろう。
序盤でプロットを作った無くても中盤で嫌でもプロットを作る羽目になる。
でも失敗例としては文字数に合わせるというのはあまりやらない方が良い。
あと、プロットが完璧だと思って物語を作っても。いざ実際に文章に入ると、細かな所で歯車がかみ合わない事象が数多く存在した。
プロットの段階では『その場のノリ』が上手くつかめないからである。だから、その場のノリで描いたやつの方が案外辻褄が合う。
一番苦い思い出になるのはやはり一日限定ループの『デイライフ』という作品である。いわゆる群像劇もの。
同じ時間にそれぞれの人間が何をしているのか? ついでに私自身の現実の時間では何が起きているのか? など、余計な雑念と時間管理が難しく。
今までの経験が一切通用しなかった。ループすると、状況が全部リセットされてしまうからである。
積み木を1から100まで積み上げるのもただでさえ難しいのに、積み木が崩されてまた積み木を積み上げる、そこに面白さを見出そうとするのだからやっぱり難しい。
今だったらマルチタイマーフリーというタイマーのアプリがあるのでそれを使えば何とかなるかもしれないが。
私のおつむじゃ処理が大変で管理が容易ではなかったということだけ付け加えておこう。
あとは単純に文章作法。
実際に電撃が用意してくれたワード設定なりで直接書いたほうが良い。今までメモ帳に書いていたのだが、文字の美しさというか羅列がメモ帳、なろう、ワードでは見え方が違うからだ。
小さな文字の汚さからなるチリゴミが、10万文字単位までなると結構な時間を浪費する。だから最初から公募用の設定画面で文章を書いたほうが良い。推敲が楽になる。
あとは1日2000文字から3000文字書き終わったら、その日のうちにその日の文章を推敲しておくこと。
これも、塵も積もれば山となる感じで。やっておかないと1週間とか1ヵ月とか本気で時間がかかる上に、単純作業なのでつまらない。
1日の内に、1日のゴミという誤字脱字は取っておいた方が良いということである。推敲の勉強にもなる。
怠けると、そのしっぺ返しがあとからやってくるので1日1推敲はまだちゃんと自分で習慣化してないが強くお勧めしておきたい。
2000文字から3000文字書けば、ゴミの一つや二つ見つかるのだ。それを覚えておくと良い。