序章-1「紅葉と歯車」
「Odd I's」
序章「獣狩り」
第1話「紅葉と歯車」
~「新歴」-63年~
ヒュンヒュンヒュン!ガサガササッ!!
四足の獣が森の中をものすごいスピードで進んでいる。草木を器用に避け、道もないところを駆けている。いや、逃げている。すぐ後ろを追う悪魔から…。 怪しく光る紅の眼が獣を捉えて逃さない。
「っし!もらったぁっ!!」
ザンッ!!
首を刎ねたのは女性が持つにはあまりにも大きな戟であった。獣の返り血で紅蓮に染まった彼女は人とは思えぬほどの邪悪で醜悪な笑みを浮かべていた…。
*
「はい!おばあちゃん、言われた通り、駆除してきましたよ!」
「お~!こりゃご苦労だったねぇ…!あらあら、顔に血がついてるよ。お風呂入っていき!」
「いえいえ!これくらい自分で拭きますから大丈夫ですよ!」
「まぁまぁそう言わず!せっかくの厚意なんだから甘えなよ~。お夕飯もご馳走してもらえるみたいだし~!」
「……なにしてんだお前…」
「何ってテレビ見てたけど…」
「なんでくつろいでんだお前はーっ!こっちの手伝いをしろー!!」
「手伝いって言ってもやることないんでしょ~?こっちの仕事も終わったし~」
「ったく…楓はいいよなぁ…力仕事は全部あたしに押し付けるんだもん。」
楓「だって最初からそういう契約でしょ~?わたしの本業は探偵だし~害獣駆除はワンちゃんの仕事でしょ~?」
ワンちゃん「だからって人の家でぐーたらしてんのはちげぇだろうがよぉ!」
「まぁまぁ、うちは全然気にしてないからいいのよ!それに、若い子がうちに来てくれるなんて久しぶりでね~二人ともゆっくりしていって!」
ワンちゃん「えっ!でも…」
「いいからいいから!ほら!お風呂入ってきちゃいな!」
楓「ほら~!おばあちゃんもこう言ってるんだしさ!」
ワンちゃん「う~ん…じゃあお言葉に甘えて…」
*
楓「ふ~!美味しかった~こんなに美味しいお野菜なら他の動物さんたちに食べられちゃうのも分かるよ~」
「あらあら、楓ちゃんは本当に褒めるのがうまいねぇ。お世辞でも嬉しいよぉ」
ワンちゃん「お世辞なんかじゃないですよ!本当に美味しかったです!ありがとうございました!」
「そうかい…!なら良かった。でもお礼を言うのはこっちよぉ。ほんとに困っててね~。警察の人にも頼んでみたんだけど…なんでも銃が効かないとかでねぇ…。すがる思いで貴方たちに頼んだんだけど、頼んで良かったわ!畑仕事が唯一の楽しみだったのよぉ、ほんとうにありがとうね!」
楓「いえいえ~それほどのことじゃないですよ~」
ワンちゃん「なんでお前が照れる!」
「楓ちゃんも、ワンちゃんもありがとうね~!」
*
楓「おばあちゃん、またね~!」
ワンちゃん「またいつでも呼んでください!」
自動で走り出す車の窓から身を乗り出して手を振る二人。おばあちゃんは優しく微笑みながら見送った。
楓「優しいおばあちゃんだったね~」
ワンちゃん「そうだな。…でも、こんな時代になってもまだまだ畑やってる人はいるんだなぁ…」
楓「しかもこんな山奥でね~。街に出れば動物さんたちもいないだろうにね~」
ワンちゃん「今は室内で全部機械だからな。もう人間が農業をやるメリットなんて無いだろうに…」
楓「代々やってきた大切な畑だったんだってよ~。あのお家も旦那さんと一緒に過ごしてた思い出のあるお家なんだってさ。」
ワンちゃん「そうか…。まっ、ああいう人達がいるから仕事があるんだけどな。」
楓「そうね~。でも、あと何年もつかわからないね~。あのおばあちゃんも、あの人がやめちゃったらもうあの家も畑も引き継ぐ人いなさそうだし~。そうなったらワンちゃんはプー太郎だね~ワンちゃんなのにプー太郎ってなんかおもしろ~」
ワンちゃん「プー太郎って…何年前の言葉だよ…。ニートなんて言葉も今日日聞かなくなったってのに…」
楓「へへへ~でも万が一お仕事なくなっても食べ物には困らないからいいじゃん」
ワンちゃん「はっ!やだね。生きてるだけの人生なんざ、こっちから願い下げだ。…それに…あたしはこれやってないと駄目なんだよ…」
楓「ワンちゃんはおじいちゃんおばあちゃんのヒーローになってるのがお似合いだもんね~」
ワンちゃん「…まぁな。」
楓「そんなワンちゃんに新しい依頼だよ~最近、とある町で複数の動物さんたちが暴れてるらしいよ~。畑だけじゃなくて人にも危害を加えてるらしの。」
ワンちゃん「ほう…それは早めになんとかしないとだな…。でもそんな依頼いつの間に受けたんだ?」
楓「ワンちゃんが獲物を追ってる間だよ~村の人達とお話してその噂を聞いてね~。んで、あのおばあちゃんがその町の町長さんと知り合いらしくてね~。それで紹介してもらったってわけ」
ワンちゃん「なんだ…ちゃんと仕事してたのか…」
楓「ふふ~ん、わたしはできる女だし~探偵として情報収集は怠れないからね~」
ワンちゃん「相変わらずちゃっかりしてるな…」
楓「まぁね~」
昔から楓は人と関わるのが得意だった。学生時代、孤立していたあたしにも話しかけるくらいだったからな。それに、いろいろと目ざとい。あたしに話しかけたのもこうなることを予感していたからかもしれない。楓についていけば依頼に困る事はないだろうとなんとなく思う。
ワンちゃん「…んで、その依頼はいつ行くんだ?」
楓「明日~」
ワンちゃん「明日かよ!!」
*
楓「こんにちは~昨日お電話したモミジ探偵事務所の松谷 楓です。こちらは害獣駆除担当のワンちゃ…」
ワンちゃん「八城です!」
自分の名前はちゃんと言うのにあたしのことは初めて会った時からずっとあだ名で呼ぶ。依頼人の前だってお構いなしにすぐふざける。
あたしの見た目に反して犬みたいなあだ名に百人中百人が驚く。それをダシに会話を弾ませ、仲良くなるのが楓の手口だったがいい加減もううんざりだ。あたしは楓の言葉を遮りながら名乗る。
「わざわざ来てくれてありがとう。…ってあれ?」
ワンちゃん「え?…あー!」
楓「え~?なになに~?知り合い~?」
ワンちゃん「もしかしてコトミおばさん!?」
コトミ「久しぶりね~、ワンちゃん!」
コトミおばさんはパパとママの親しい友人だ。あたしが小さい頃はよく正月の集まりに参加してコトミおばさんを含め、たくさんの大人からお年玉をもらっていたのだが、中学生頃からはほとんど行かなくなり、実家を離れてからはすっかり疎遠になってしまっていた。
楓「どういう関係なの~?」
ワンちゃん「ええと…」
コトミ「ワンちゃんのお父さん、お母さんと知り合いなのよ~。それでワンちゃんとは赤ちゃんの時から付き合いがあったのよ~?」
楓「へぇ~そうだったんですか~!ワンちゃんっていうあだ名は赤ちゃんの時からだったんですか~?」
楓はニマニマと笑いながら質問する。
コトミ「あ~!それはね、確かワンちゃんが小学生になるくらいの時…」
ワンちゃん「あたしの話はいいから!依頼のこと、詳しく教えてくださいよ!」
コトミ「あらあら、ふふっ…ワンちゃんは昔のままね。…そうね、それじゃあ仕事の話をしましょうか。…一月前くらいから畑が荒らされるようになったの。目撃情報によると犯人はゴリラみたいな新種の動物ね。それからは罠を設置したり、武器で迎撃しようとしたんだけど相手はかなり厄介でね…。罠を外しちゃうのよ。」
楓「えぇ~!?」
コトミ「そう、かなり頭が良いみたいで…しかもかなり頑丈。一度、護身用の銃が命中したことがあったんだけど、何事もなかったかのように逃げて行ったわ。」
ワンちゃん「護身用の銃って『紫電社』製のライトマグナムとかですか?」
コトミ「そうそう!簡単に高威力の弾丸が発射できるって有名なやつ。あれでも駄目だったのよ~…」
ワンちゃん「あれを喰らって何もないってのは只者じゃないな…」
楓「うちにピッタシの案件だね!」
ワンちゃん「そうだな…!腕がなる…!!」
コトミ「血の気立っている所悪いけど、情報はまだあるわ。相手は複数よ。しかも5匹以上は確実にいるわ。ワンちゃんのことが信用できないわけじゃないんだけど、一応警察にもこのことは話してあるわ。今日、来るはずよ。」
ワンちゃん「警察も来んのか…あんなやつら、いくら来たところで使い物にならねぇだろ。」
コトミ「それはどうかしらね?なんでも、今回は害獣専門の特殊部隊隊長とその部下の優秀な戦闘ロボットが来るそうよ。」
ワンちゃん「ロボットぉ?」
楓「すご~い!おもしろそ~」
ワンちゃん「ロボットなんて役に立つのかよ…。家事専用ならまだしも、戦闘の役に立つのかぁ?」
楓「戦闘ならロボットの方が役立つくない?もし失敗しても誰も死なないし~」
コトミ「…まぁ確かにロボットが戦うなら人は傷つかずに済むわね。警察や軍隊で使うために試験運用しているそうよ。」
楓「へ~、そうなんですね。」
コトミ「昨日電話でも話した通り、今回の件では人が襲われそうになっているわ。たまたま通りがかった人が居たから逃げて行ったみたいだけど…。その人は一人になったところを狙って攻撃されたように感じたって言ってたわ。…私はこの件、何かあるように思えてならないのよ…」
楓「たしかにちょっと妙ですね~」
ワンちゃん「何が妙なんだ?」
楓「動物が人を襲うなんてよほど狂暴じゃない限り、自衛するためだよ。食べ物の近くにたまたま居たとかならまだしも、話を聞く感じだとわざわざ人がいる所に行って攻撃した……しかも一人になった所を意図的に狙って…となると動物的じゃない感じがする。」
コトミ「そうなのよ。何かこう…人為的に行動している気がしてならないの。それに……」
楓「どうしたんですか~?」
コトミ「……電話では言わなかったけど…一昨日、女の子が行方不明になって……まだ帰ってきていないらしいの…。関係ないかもしれないけど…もしかしたら………」
ワンちゃん「……なら、こんなとこで話してる場合じゃねぇな。早速調査に取り掛かろう。」
楓「はいよ~では、やりますか~!」
そう二人で意気込み、準備を始めると見慣れない車が停まり前の座席からスラッとした男が出てきた。その男性は顔の右側に大きな傷の跡があり、左が白色、右が銀色のオッドアイを持っていた。
「連絡をもらって来ました。害獣対策課特殊部隊隊長、九頭堀 陽介です。」
コトミ「あっ、どうも~お待ちしてました。」
陽介「……こちらの方は?」
ワンちゃん「探偵と害獣駆除担当だ。」
コトミ「この二人にも調査を依頼したの。」
陽介「……素人に手を出されると面倒なのですが…」
ワンちゃん「んだと…?誰が素人だってぇ!?」
コトミ「まぁまぁ…実績もあって信頼できる二人よ。お互いに力になれるはずだわ。」
ワンちゃん「はっ!ワタシ達にはこんなやつの力なんていらねぇけどな。」
陽介「同感です。それに、手伝いならいますので。」
陽介はそう言うとポケットから取り出したリモコンのボタンを押した。すると車のトランクが開き、男3人、女が1人駆け足で降りてきた。
陽介の前に横一列で並び、気を付けをする。
陽介「こいつらは事件の調査と、害獣捕獲を兼任するロボットです。」
楓「えっ!?これが噂のロボット~?強そ~!」
陽介「お前ら、自己紹介しろ。」
「「はい!」」
「初めまして、今回調査の協力をさせていただく戦闘ロボットのマイドです!」
「わたしの名前はトオン!よろしくね!」
「ルウラです。よろしくお願いします。」
「クーゴで~す、よろしく~」
陽介「この四体も調査に同行します。まだ試験段階ですが高い能力をそれぞれが持っています。安心してお任せください。」
コトミ「そう、よろしくね。じゃあまずは詳しい事情を話すわ。中に入ってちょうだい。」
*
「姫薔薇」の表札がかかった家に入り、昔ながらの大きい和室に案内される7名。家の中にはいくつもの家事ロボットがあったが、あくまでもそれは家事をこなすだけのロボット。ここにいる会話も戦闘も、さらには調査まで出来るロボットとは格が違い過ぎる。このロボット達の技術が現代の科学技術を大きく超えていることがうかがえる。
コトミの話を聞いた一行。
マイド「ふ~ん。これまでの話をまとめると害獣はゴリラのような見た目をしていて複数体いる。そしてライトマグナムが効かないくらい頑丈で罠を解除してしまうほど知能も高い。3か所の畑が荒らされていて3日前に人が襲われた。さらに昨日の夕方から女の子が一人、行方不明。この件と関わりがある可能性がある…といったところですね。」
楓「お~さすがロボット~まとめるの得意だね~」
ルウラ「とりあえず、少女の捜索は早急に取り掛かるべきですね。捜索部隊を派遣しましょう。」
陽介「ああ。」
ワンちゃん「あとは、もっと手掛かりがほしいな。何かその女の子の物とかないですか?」
コトミ「それならこれが。…いつも持っていたバッグについていたキーホルダーよ。」
ワンちゃん「……うん。よしっ!これなら大丈夫だ。おばさん、あたしたちはこれを手掛かりに探すことにするよ。」
コトミ「え!?それだけでいいの?」
ワンちゃん「ああ!大丈夫!任せといてよ!」
楓「ではでは~失礼しますね~」
楓とワンちゃんはキーホルダーだけを持って退室する。
トオン「わたしたちの方はもっと手がかりがほしいですぅ。ご家族の方とお話することとかできますか?」
コトミ「えぇ……ちょっと今はショックでうまく話せないかもしれないけど…あなたなら大丈夫かも。電話で聞いてみるわね。」
トオン「はい、よろしくお願いしますぅ」
マイド「隊長、私達は手分けをして現場の調査をしたいと思いますがよろしいですか?」
陽介「ああ、それでいい。行ってこい。何か分かれば連絡しろ。」
「「はい!」」
ルウラ「そら、行くぞ」
クーゴ「へーへぇ」
トオンは家族に事情聴取しに、他三体のロボットは畑が荒らされた場所へ調査に行った。陽介は車に戻り、捜索部隊の派遣をして待機する。
*
楓「さて、じゃあいつものやりますか~!」
ワンちゃん「ああ、そうだな…!」
ワンちゃんはキーホルダーを鼻に近づけ、匂いを嗅ぐ。
楓「匂いで見つけられるなんてホントにワンちゃんだね~」
ワンちゃん「うるさい…!…でもまぁ楓に言われなきゃこんなこと思いつきもしなかったかもな……っ!…匂いが強いところがあるが…あれは家だな…。他にも匂いはあるが…」
楓「どう?」 村の地図を見せながら聞く。
ワンちゃん「…学校……通学路……ん…?」
楓「どうした~?」
ワンちゃん「…山の中に匂いがあるな…キーホルダーがあった場所からかなり離れているが…」
楓「ここらへん?う~ん…まぁ怪しいなら行くしかないでしょ~」
ワンちゃん「そうだな。行くぞ!」
二人は匂いで追跡し、大体の場所の目星をつけた。
*
現場の調査を終えて集合するロボット。
ルウラ「そっちはどうだ?」
トオン「うん、話を聞いた感じ勝手にどこか行く子じゃないね。動機もないし、事件性は高そう。」
ルウラ「そうか。お前らは?」
マイド「時間は経っていたが足跡は発見した。追跡しようとしたが、山にはいってすぐに足跡が追えなくなった。もしかしたら足跡を消す動物なのかもしれない…」
クーゴ「あーそうかもしれんな。俺の方も探してみたが途中でぷっつりだ。知能が高いって話だし、もしかしたら意図的かもな。」
マイド「本当にちゃんと探したのか?」
クーゴ「あ?疑うのかよ。俺は仕事の時は真面目にやってるだろ」
ルウラ「やめろお前ら。時間の無駄だ。調査を続けるぞ。」
トオン「でも手がかり無いんでしょ?どうやって追うの?」
ルウラ「追う必要があるのか?害獣と行方不明の事件がつながっている証拠はない。」
マイド「でも繋がっている可能性は高そうだぜ?今は他にてがかりも無いし、とりあえず動物の方を追ってみないか?そっちの調査を続ければ何かが分かるかもしれない。」
ルウラ「……そうだな。確証をつかむためにもまだまだ調査が必要だ。人探しは別部隊に任せればいい。 一つ案を思いついた。獣の生態をつかむために捕獲を試みようと思う。そのための罠設置に相応しい場所を調査するのはどうだ?」
クーゴ「生け捕りはいいが、罠は解除されちまうんじゃなかったか?」
ルウラ「もちろん罠は何重にも仕掛けるつもりだ。それに、少女の件が解決したとしてもこの村の脅威が去るわけではない。遅かれ早かれ害獣は駆除しなければならない。そのための布石にもなる。」
トオン「うん、いいと思う。じゃあ手分けして罠が張れそうな場所を探そう!」
「「おー!」」
ルウラ「トオン、あとお前には万が一の時のためにマーキング弾を用意しておいてもらいたい。」
トオン「…? 麻酔弾ならセット済みだけどそれじゃ駄目なの?」
ルウラ「忘れたか?相手はマグナムすら通さない毛皮を持っているかもしれない。麻酔弾が効かない時のことも考えておくんだ。」
トオン「了解!」
マイド「それじゃあ僕はさっきの所の近くを散策しようかな」
クーゴ「ん~じゃあ俺も… ルウラ「!!!」
バッ! と視線を山の奥へと向ける。
マイド「どうした?」
カシャ…ピピピピ…!
ルウラ「…体温は低いが何かが居る…こっちを偵察しているのか…?トオン!お前も見えるか!?」
トオン「え!…あ!うん、見えた…!」
クーゴ「おいおい早速かよ…」
ルウラ「トオン、マーキング弾を撃てるか?」
トオン「りょうかい!」
トオンは腕を変形させ、銃身をむき出しにするとすぐに目標に向けて撃った。射撃性能を高めるためのボディと高度な計算能力による射撃補正のおかげでトオンの弾丸は百発百中だ。
パァン!
トオン「よっし!命中!」
ルウラ「お前ら!追うぞ!おれとトオンが先行する。マイドとクーゴは後ろに付け!」
「「了解!」」
ルウラ「マイド!隊長に現状報告しろ」
マイド「了解」
*
事態は急激に動き出す。獣に目的はあるのか。ルウラたちは獣を捕まえることができるのか。そして謎の人物…謎の建物…それらに秘められた謎とは……
次回『討ち合い、ぶつかり合い』