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ナグナの惨劇から
約100年
「父さん,行って来るよ」
青髪で翡翠の瞳の少年が
門に立つ男に告げる
「あぁ
当分は会えないだろうけど
頑張って来い
たまには連絡よこせよ」
父さんと呼ばれた男は少年の頭を撫でる
「わぁってるよ
子供扱いするな!//」
次に合う時は父さんを越えてやるからな!」
「ハッハッハッ
俺を越えるか・・・
楽しみにしとくよ」
「・・・・・バカにしやがって覚えとけよ絶対に越えてみせる・・・・・じゃあなくそ親父」少年はその場を後にする
「俺を越えてみろ・・・・・・
リョウ」
小さくなっていく自分の息子の背中を見ながら呟く
「リョウ〜
おはよう」
「おぉおはよう
ミズキ」
「えへへ〜//」
「何朝からニヤニヤしてるんだよ」
「だってリョウと同じ高校に行けるから嬉しくて//」
「まぁ知らん奴ばかりよりはミズキでもいた方がいいかもな〜」
「リョウは私と一緒じゃ嬉しくないの!?」
「冗談だって俺もミズキと一緒で嬉しいさ」
「本当!?」
「当たり前だろ?幼なじみだし困ったことがあれば相談できるし」
「えへへ〜当たり前かぁ//」
こいつは幼なじみの
シューリ・ク・ミズキ
いつも俺と話す時はこんな感じだな・・・
「早くしないと初日から遅れるぞ!」
「あぁ〜!もう待ってよ〜」
「待たん!
おまえが遅いんだからおまえが早く来ればいい話しだろ!」
「だって荷物重いんだも〜ん」
「ハァ
持ってやるから
早く行くぞ」
ミズキの鞄を奪い取る
「いいよ
悪いし」
「いえいえかわいい女の子にこんなに重い物は持たせれませんよ〜」
(こいつのスピードに合わして行くのは怠いしな)
「か かわいい!?//」
何かが爆発した音がしてミズキが止まった
(いちいち正気に戻すのもめんどくさいし
置いて行くか)
その後ミズキが正気に戻ったのはリョウが完全に見えなくなってからだった