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「さて終わりましたし帰りましょうか」
「そうだな・・・・」
「まだ文句言っているのですか?」
「当たり前だ!
なんで俺が手伝わないとダメなんだよ!
一回や二回じゃねぇんだぞ!」
「まぁ気に入られたからとしか言いようがありませんね!」
「ハァ
もういいや
さっさと帰るか」
「リョウ〜
私も荷物取りに行っていい?」
「あ〜
そうだったな
忘れてた
別に俺がおまえの部屋に持って行ってもいいけど?」
「本当!?
じゃあお願いするね」
「了解」
「こちらの方がリョウの幼なじみの方ですか?」
「あぁそうだよ」
「あ!
リョウの友達?
私はリョウの幼なじみのシューリ・ク・ミズキって言います
よろしくね!」
「僕はリョウと同室のグラゴ・ル・シュウといいます
こちらこそよろしくお願いしますねミズキさん」
「そういえばおまえの部屋は何号室なんだ?」
「え〜と
215号室だよ〜」
「了解
じゃあ帰ったらすぐに行くよ」
「ありがとう
じゃあまた後でね
シュウさんもまたね〜」
「シュウで構いませんよ」
「じゃあ私もミズキって呼んでね」
「はい」
「じゃあ行こうぜシュウ」
「それではまた明日」
「バイバ〜イ」
「仲がいいですね
付き合っているのですか?」
「俺がミズキと?
ありえね〜〜
まぁ・・仲がいいのは認めるけどな小学校からの付き合いだし」
「そうでしたか」
(ミズキは明らかにリョウに好意を持っているように見えましたけどね
・・・・リョウは鈍感なんですかね)
「リョウ
ミズキの前ではありえないとか言ってはいけませんよ」
「なんで?」
「女性に対する礼儀ですよ」
「よくわからんが
気をつけるよ」
「約束ですよ」
(本当に気付いていないようですね・・・・)
「それにしてもおまえが初対面の女を呼び捨てにするとは思わなかったよ」
「あちらが呼んでと言われたのだから呼ばないのも失礼なので」
「女性への礼儀ってか?」
「そうですね」
「よくいちいちそんなこと
気にしてられるよな・・・・
俺には無理だ」
「リョウも気をつけた方がいいですよ」
「まぁ気が向いたら・・・かな
後おまえは俺だけでも敬語なしで話せないか?」
「これは癖でして・・・」
「家でもそういう話し方なのか?」
「はい
そういうのには厳しい親でして・・・・」
「じゃあしょうがねぇよな・・・・」
「すいません」
「別に謝ることはないさ」
「ありがとうございます
ミズキさんの部屋へ荷物を持って行くのでしたよね?」
「そうだな
じゃあ行って来るよ
そういえば今日の晩飯はどうする?」
「材料もないので
食べに出るか出前を頼むかどちらかですね」
「じゃあ食いに行こうぜ
そのまま明日の材料買いに行ってさ」
「それがいいですね
じゃあ僕もついて行きますよ」
「そっちの方が早いな
じゃあ行こうぜ!」