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プロローグ
「消えればいいんだ!
こんな国・・・消えちゃえばいいんだ!」
回りには炎が燃え盛っており
ガレキやガラスが飛びちっていた
その中一人佇む少年は身の丈以上の大鎌を持ちその回りにはいくつもの頭と胴体が別れている死体が転がっていた
「俺は悪くない
悪いのはこの国・・・・
そうだ燃えちゃえ
全て・・・消えてしまえばいいんだ」
叫ぶと少年はその場に倒れ突如地面に開いた穴に落ちていった
その後間もなくして大爆発が起きた
この一人の少年によって滅ぼされた都市の名を
「ナグナ」といい
この事件は後に史上最悪の事件
「ナグナの惨劇」と語り継がれ
少年は身の丈以上の大鎌に黒い炎を纏っていたことから
「黒炎の死神」と呼ばれることになる