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はすなうぐいす  作者: 晴雨
春【一】
5/62

エイプリルフール

これは、四月初めの話。


お小遣いが二倍になったとか、世界旅行が当たったとか、ことが色々嘘をついた。

人を傷つけない嘘を心掛けているようで、それで今日が何の日かわかった。

嘘をつく前から笑ってしまっていて、顔に思い切り出ているのが面白い。


彼女の散歩についていくと、民家の庭に生えた草を鑑賞し始める。

クローバーにしては葉の切れ込みがギザギザで、色がやや濃いような感じがする。

ここにこの植物があることを、近所の人に教わったらしい。


聞けばこの植物、苧環(おだまき)だという。

もう少しすると、首をもたげたような姿の、紫や白の美しい花を咲かせるらしい。


苧環や 句片探していませんよ


彼女はそう書きつけると、満足そうな面持ちになって、


「もう花が咲いたら来ないからねっ♪」


と、ふにゃりと笑った。



ひとこと事項


・苧環(季語:春)

花言葉は白花が「あの人が気がかり」、紫花が「勝利への決意」というようですが、古来の演劇が由来で「愚か」という意味もあるのだとか。エイプリルフールの頃はまだ開花時期ではないのは少し残念ですが、花が咲くと形状が面白くて、素敵ですよね。

ことと達が見ていた苧環は、何色の花が咲くのでしょうか。




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