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はすなうぐいす  作者: 晴雨
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代償許可

これは、ある放課後の話。


宿題忘れの反省に、追加でもらった課題に取り組んでいると、教室の戸が開いた。

情けない姿を笑ってごまかせば、ジト目のため息が返ってくる。


「約束は破っちゃだめだよね。」「う…すみません;」


誰もいない教室に、ぽつりと会話が浮かんで消える。

それからしばらくお隣を待たせてしまった後に、やっとノートを閉じる。

せっかく早帰りの日だったのに。


「私がね、宿題忘れたときには”次はやってくるように”ってだけだったよ。」


職員室を離れた時に、ふいにこととがそう言った。

同じ過失があったのに罰の程度が違うのが不思議と言いたいらしい。


想像しづらかったけど、彼女は1回位宿題を忘れても成績に影響はなさそうだ。

僕はといえば、成績を埋め合わせるにはこれくらいすべきと納得できる節がある。


でも考えると、同じ罪に対する罰が異なるのは確かに公平ではないかもしれない。


みつめる先の炉火の色


「まあ、愛と効果のある個別指導なら良いけどね♪」


書き付け終えると、お隣のうぐいすさんはふにゃりと笑った。





ひとこと事項


こんにちは、お久しぶりです!

ずっと執筆中のままでしたので、一旦完結すべく戻って参りました!

途中で止まってしまっていたので、反省文を書いているところからスタートです。


炉火 (ろび・ろか、季語:冬)

炉火とは囲炉裏の火を指す言葉だそうです。

囲炉裏の傍で温まったり、料理を囲んだり、団欒を思い浮かばせる素敵な言葉ですよね。


辞書には他に、”炉火の術”なんて記載があって、これは仙薬を練る仙人の術の名前と書いてあり、四字熟語には“炉火純青”、学問や芸術が最高レベルに達することを指す言葉の紹介がありました。熟語の方は、炉が青い火になる(最高の状態)となる様が語源だそうですので、囲炉裏の火の方の炉火とは異なるのではないかなあと思います。


とはいえ同じ字の“炉火”。温かな団欒のできる橙色の未来か、学問水準を純青で最高の状態に導く未来か。


昨今重労働で問題となっている先生達は大変なお仕事をされている中ではありますが、もちろんその問題が解決されていくと共に、大目的である子供達の明るい未来を見据えて愛あるご指導を頂ける環境となっていけば嬉しいですね。


今回もありがとうございました。



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