表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
はすなうぐいす  作者: 晴雨
40/62

小春日和

これは、10月に散歩をしていたときの話。

立ち止まったこととを置いて歩いていると、背中で小さな悲鳴が聞こえた。


見れば、赤く腫れた足を掻きながら涙目の彼女。

どうやらあちらの方が美味しそうな血であったようだ。


蚊と言えば夏。

そんな気がしていたので、こんな秋頃にいるのだろうかと一緒に驚く。

と同時に、周囲がちょうど過ごしやすい程度に温かいことに気が付いた。

このような日は、小春日和というらしい。


「今日は暖かいねえ…。」


秋に蚊がいるものかと調べながら、ふと空を見上げる背中。

でもこの後は寒くなりそうだと、三点リーダの後に、次の季節への哀愁が漂う。


まだそこにいるアカイエカ


「私の血を吸ったからには、長生きしてね!」


そう書き付けると、こととは温かな日に手を振った。





ひとこと事項


小春は初冬の季語、蚊は夏の季語、夏と冬の間の秋は、季節が混ざったようなことが起こりますね。調べてみると、蚊は種類によっては一年中いるらしく、特に家の多い場所では、思わぬ時期に刺されるそうです。確かにそんな記憶があるような…。虫刺されの薬は冬でも薬箱に必要なようです。


今回もありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ