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はすなうぐいす  作者: 晴雨
春【一】
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猫のなく夜


これは、眠そうなこととの話。


朝の挨拶もそこそこに、彼女が手を当てあくびを一つ。

聞けば昨日の夜中じゅう、外で猫たちが鳴き合っていたのだという。


「本当にね、赤ちゃんが外で泣いているのかなって、気が気じゃなかったの;」


もし本当にそうだったなら、ぼくも確認しに外へ行ったかもしれない。

でも外にいたのは、春を迎えた猫達だけだった。


発情期に入って、真剣な繁殖モードになった猫達は、食事もままならない程に恋に身を焼かれ、やつれ果ててしまうのだとか。

眠れなくなった彼女は、そんなことを調べて目の下にクマを作ったようだった。


長靴履いた猫の恋


「人もさ、変に頭が良いだけで、恋をすると、心の奥ではああなのかもね。」


得るものは得たぞ、と眠たげに微笑むこととは、制服を思い切り張って、朝日に向かって精いっぱい伸びをする。


そんな背中が、ちょっと艶っぽく見えた。





・猫の恋(季語:春)

夜通し赤ちゃんのような泣き声が聞こえて、眠れない日がありました。春を迎えて日が長くなると、猫達は恋の季節を迎えるそうです。2~4、6~8月頃がピークと言われているようですが、5月が抜けているのは何故なのでしょうね。きっと飼い主さん達も気が気でない季節でしょう。本当にお疲れ様です。

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