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はすなうぐいす  作者: 晴雨
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てさぐり

これは、駅の駐輪場での話。

レンタルサイクルを借りようと思ったら、既にサービスが終了していた。

想定していなかったことだったので、ことととその場で会議になった。


「どうしよっか…(*'▽';)?」


旅の本に従って楽しもうとしていたものの、事前に調べておくべきだった。

情報のアップデートの大切さを身をもって知る。


往生していると、スタッフの方がこっそり別の自転車屋を教えてくれた。

でもそちらも今も営業しているかは分からないらしい。

二人で頭を下げて、そこへ向かった。


「そこもダメだったら、マラソンしちゃう( *´艸`)?」


状況は不安定なものの、彼女の表情はどこか楽しそうで、それはプランを立てたこちらの胸をなでおろすのに十分だった。


ごめんと謝ると、柔らかく首をふるふる横に振って、


虫売りや一縷を歩く旅ごころ


そう書き付けながら、こういうのも楽しいね、と微笑んだ。




ひとこと事項


実際に行ってみたら状況が変わっていた!という体験談から作った一段です。情報の更新、大事ですね( *´艸`)でもそれ以上に大切なのは、どんな状況も楽しもうと思う気持ちなのではないかとその時に思いました。


虫売り(季語:秋)

虫の声に趣を感じる日本人は、古来、良い声の虫を美しい箱に入れてその響きを楽しんだのだとか。中身は鈴虫、松虫、蜩等々…。今では専門とされている人は少ないのではないかと思われる商売ですね。いるのかな、本当だったら嬉しいな、そんな気持ちでこととがこの季語を使ったと思ってもらえたら嬉しいです。


今回もお読み下さりありがとうございました!


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