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はすなうぐいす  作者: 晴雨
春【一】
3/62

菜の花

これは、菜の花の話。


あるときこととが、菜の花の写真を見せてくれた。

鮮やかな黄色の美しい、30cm程の花だった。


「あのね、これ、小松菜なんだよ!」


根付きの小松菜を調理した折に、その根を植えたら生えてきたという。

小松菜が菜の花の一種だったということに加えて、根だけの状態から葉が生え、茎が生え、花まで咲かせたという事実に驚く。


「根っこだけだったのに、お水を上げたら、お花が咲いたの(*''▽'')。」


種からでなくとも、根さえ残っていれば、またここまでやり直せるんだね。

そう言えば、彼女は箋を取り出して、


菜の花や 根っこがあれば 大丈夫


と書き付けた。



ひとこと事項


・小松菜

 小松菜も菜の花の一種だということを知った際に、びっくりしたのを覚えています。江戸時代に味の良かったアブラナが吉宗公に見出されて、名前が変わったという説があるようです。


・小松菜の花

 冬に根付きの小松菜を買って葉を食べ、根だけを土に植えておくと、春に見事な黄色い菜の花を咲かせます。お花見におすすめです。


・菜の花(季語:春)

 アブラナ科の黄色い花の総称だそうで、種に特定した名ではないようです。



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