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はすなうぐいす  作者: 晴雨
夏【一】
20/62

たくさんのいろ

これは、広告を見ていた時の話。


飲料の広告に出てきた女性を見て、かわいいね、と感想を言えば、

こういう感じが好みなの?と返ってきた。


どう答えるべきか、緊張の一瞬。


爽やかな感じがして、良いんじゃない―?

その球でいけば、ふうん、と空振りに似た感触が返ってくる。


と、彼女は端末をぱちぱちやって、検索した画面を見せてくる。

こういう感じの人は―?と。


それは化粧品の広告で、綺麗な人が笑顔でこちらを見ている。

綺麗な人だね、と答えると、また、ふうん。


それから一人で納得してから、続きを話す。


「十人十色な好みだから、十人十色な魅力があって良いんだね。」


美貌には、男子うけするものと、女子うけするものの間にギャップがある。

でも実は、女子うけするものの中にも、タイプが色々あったりするらしい。

美的感覚に限らず、本当に人の性癖は、多種多様だ。


十人十色 万華鏡


箋に書き付ける、このうぐいすさんの趣味も十人十色の中の一色。

そんなへんてこな様子に、どんな個性だって、この世に一人くらいはツボにはまってくれる人がいるのかもしれないと、ちょっと希望が湧く。


その一方で、彼女の言葉に、こちらの趣味が珍しいものだと揶揄されたような気もして、なんともいえない気分になった。



ひとこと事項


・万華鏡

 ばんかきょうとも呼ばれる玩具ですが、元は物理学者さんが偏光の実験の際に発明したのだとか。そう考えると、鏡の冷たい印象も相まって、どこかクールな異世界感の味わえる、素敵なデバイスだな、なんて思ってしまいます。くるくると回せば飽きない無限の模様が広がって、素敵ですよね。


十人十色な性格だからこそ、どんな色にも行き渡るような、その色を好きになってくれる人がいるのではないか、なんて思いました。



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